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2024-03-29(金)

【尾瀬】紅葉が始まったばかりの尾瀬ヶ原を子連れで横断

御池登山口~尾瀬温泉小屋泊~鳩待峠

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2018年9月23日(秋分の日)から2日間、低気圧通過後の秋晴れの中、特にピークを攻めることなく尾瀬ヶ原を子連れで横断してきました。

二人の娘を連れて山小屋泊、そんなにキツくなくて風呂もついている所、、、は何カ所か候補があるんですが、今回は草紅葉を見に行こうと思って尾瀬に決定!

長女(10歳)は3歳・4歳・5歳の夏に尾瀬へ連れてきたことがあって、4歳の時には至仏山(2228m)を登頂しています。今年は5年ぶり。

今回の山行ルート

  • 2018年9月23日 出発・到着時間/高度: 11:30am/1470m → 14:40pm/1420m
  • 2018年9月24日 出発・到着時間/高度: 07:26am/1420m → 12:54pm/1591m
  • 合計歩行時間:8時間40分
  • 歩行距離:19.0km
  • 累積標高(上り):429m
  • 累積標高(下り):336m

今回のコースはこんな感じで福島側の御池(みいけ)から入り、尾瀬温泉小屋に一泊。翌日は見晴経由で鳩待峠にぬけます。御池~温泉小屋間はアップダウンが多少あるものの、翌日は山の鼻までほぼフラット。鳩待峠への登りは1時間程度です。歩行距離は19km。

尾瀬といえば水芭蕉。そのシーズン中は木道が渋滞していわゆる尾瀬ペースで歩くことになりますが、秋にそこまで渋滞がひどくなることは無いような気がします。約25年前の話になりますが高校生の頃、雪の降り始めた尾瀬を横断した時は小屋仕舞いの直前だったこともあり、ほとんど人がいませんでしたね。

さて今回は福島側から入るということで東武鉄道の特急リバティを使います。

東武特急リバティ

昔乗った尾瀬夜行よりはるかに乗り心地が良かった。

ちなみに下今市駅から東武鬼怒川線に入るとスピードが落ち、鬼怒川温泉の廃墟旅館群がよく見えるので廃墟好きにおすすめ。

会津高原尾瀬口駅~御池登山口

会津高原尾瀬口で下車し、バスで御池登山口へ向かいます。会津バスのウェブサイトを事前にチェックすると「尾瀬横断バス乗車券」なんてものを発見してしまったのでありがたく利用いたします。

福島側と群馬側のバス乗車券を別々に買うより930円お得です。

御池~鳩待峠コースの場合のアクセス・交通費

福島IN、群馬OUTのため今回は公共交通機関を利用します。さいたま方面からだと宇都宮線の栗橋駅で東武日光線へ乗り換えて、さらに板倉東洋大前駅で特急リバティに乗換。

【電車】 栗橋→会津高原尾瀬口 乗車券 2,040円 特急券    3,220円
【バス】 会津高原尾瀬口→御池登山口 乗車券 2,440円 特急券     300円
【バス】 鳩待峠→戸倉 乗車券  980円
【バス】 戸倉→上毛高原 乗車券 2,450円
【新幹線】 上毛高原→大宮 乗車券 2,270円 指定席特急券 3,110円

大人1人の往復交通費は16,810円プラスちょっとになります。子供2人分が23,460円

交通費合計:40,270円

浦和~沼田間の高速料金がETCで片道3,050円なのと比べると高いな~。子連れで新幹線の自由席を確保できる自信が無かったのでしょうがないけど。

東武も特急を使わない場合は2回くらい乗換が必要で、会津高原尾瀬口駅からの始発特急バスを使いたい場合は特急リバティを使ったほうが楽でいいです。

特急バス料金300円を支払って9:50発の特急バスに乗ると会津駒ヶ岳登山口付近まで停まらず一気に駆け抜けてくれます。2時間ほどゆられて今回の登山口、御池(みいけ)に到着。

御池

登山道への入口は駐車場の奥の方にあります。

御池~尾瀬温泉小屋

御池田代

足ごしらえをして出発するとすぐこんな光景が。

上田代

登山口から30分も歩くと上田代。尾瀬ヶ原の山の鼻付近も上田代といいますが、御池側にも上田代という地名があります。ベンチがあったのでここでしばらく黄金色に染まりつつある草原に吹き渡るそよ風を堪能しました。

池塘

尾瀬はどこも水が透き通っている。

燧裏林道
そしてしばらくアップダウンを繰り返し、雪の重さでねじ曲がった木々に子供たちが興奮している様子を写真に撮ったりしながら1時間半も歩くと天神田代に到着~。

天神田代分岐
ここには渋沢温泉小屋(廃業)への分岐がありますが、このルートは閉鎖されていて見ての通りすでに入り口から荒廃しています。

裏燧橋
ちょっと行くと立派な吊橋があり、30分くらい歩くと次の分岐点に到着。

三条の滝への分岐
この分岐から三条の滝経由のルート、渋沢温泉小屋跡へのルート、滝へ下りずにそのまま今日の宿がある赤田代へ向かうルートへ進めます。滝へ下るのが面倒くさかった私達はそのまま赤田代へ直行します。
大橇沢
大橇沢付近
ちょこちょこアップダウンがある。
平滑の滝への分岐

50分ほどで滝経由のルートと合流する分岐点に到着。すぐに元湯山荘や休憩所が見えてくる。
尾瀬温泉小屋

尾瀬温泉小屋2
15時頃に到着。元湯山荘と並んで建つ尾瀬温泉小屋に今夜は泊まります。登山道から小屋への分岐点に湧き水を使った靴洗い場があるのでそこで泥を洗い流す。
尾瀬温泉小屋テラス

小屋の前にはおしゃれなデッキが!何か飲み物など注文した人が利用可のようです。

今回の宿泊費(一泊二食付き)
大人: 10,260円
子供: 16,200円(2人分)の計26,460円

土日祝日料金プラス眺めの良い本館湿原側の個室料金。赤田代の向こうに至仏山が見える部屋ですが、ちょっとケチって別館の部屋でもよかったかも。でも子連れで相部屋(1人8,640円)はやめておこうと思いました。

交通費40,270円と合わせると今回の費用は66,730円プラスおやつ代。テント泊+車と比べるとえらく高くつきました。

早速部屋へ案内していただき、ひとっ風呂浴びることに。

尾瀬温泉小屋案内

部屋の写真を取り忘れましたが、小屋の内部写真を少々。

尾瀬温泉小屋売店

尾瀬温泉小屋2階尾瀬温泉小屋食堂 結構広くて清潔な山小屋です。トイレも水洗。尾瀬のように水が豊富な場所にある小屋はええですな~。

尾瀬温泉小屋浴室
連休の日曜日ということもあり結構混んでいましたので、この写真を撮ったのは翌朝。ちゃんとお湯を抜いて清掃中でした。お湯は鉱泉を沸かしたもので鉄分多め。上がり湯用の温水シャワーが浴室内にあるので助かります。
尾瀬温泉小屋の夕食
薄暗くなってきた17:00から食堂で夕食。ローストビーフにホースラディッシュがすでにかかっていたため次女は「から~い」と言って食べられず。自炊だとアルファ化米やフリーズドライ、レトルトばかりになってしまうので、炊きたてのご飯が食べられるだけで充分幸せです。

部屋に戻り寝る準備。こちらの尾瀬温泉小屋ではチェックイン時に人数分の糊が効いてパリッとしたシーツを渡してくれます。山小屋では贅沢なことです。20時には2人とも夢の中へ~。

温泉小屋~見晴~山の鼻

5時前には目が覚めて、朝日を浴びる至仏山方面をへやからボーッと眺める。テント泊と違って出発の準備が少なくて済むのはのはいいですね。
赤田代と至仏山
6時から食堂で朝食。
尾瀬温泉小屋朝食
次女の食べかけ。
尾瀬見晴らし
7:30に出発。至仏を右に見ながら30分ほどで見晴の十字路に到着。山小屋が集中しているここに宿泊する人も多いですね。テント場もあるし。

弥四郎小屋前の水場

見晴にある弥四郎小屋前の湧き水を子供たちは冷たくて美味しいと言ってました。ここで10分ほど休憩。

燧ヶ岳
天気は下り坂なので羊雲がかかってきた。
尾瀬の池塘
尾瀬の数ある池塘のうちの一つ。
尾瀬ヶ原
雲に隠れる至仏山。
尾瀬ヶ原
尾瀬ヶ原の北側に位置する山々。熊のすみかだそうです。
尾瀬ヶ原
ナウシカっぽい尾瀬ヶ原尾瀬ヶ原燧ヶ岳福島・群馬県境

竜宮十字路のすぐ東側で県境を越えて群馬県側へ。
竜宮十字路
この道標もずいぶん昔からあるね~。
紅葉尾瀬ヶ原尾瀬ヶ原逆さ燧の見られる所

燧ヶ岳がだんだん遠くなる。風がなければこの池塘の水面に逆さ燧が見られるはずだけど残念でした。ここからもうちょい行くと山の鼻に到着です。

山の鼻~鳩待峠

山の鼻は山小屋が3軒とテント場があり、鳩待峠から近いので一気に人の数が増えます。ここでインスタントラーメンの昼ごはん。至仏山荘でお土産のキーホルダーを買わされたりして1時間ほど休憩。

至仏山

山の鼻~鳩待峠間から至仏がチラチラ見える。

鳩待峠

木道が終わり、石段をひと登りすると1時間ちょいで鳩待峠に到着。
鳩待峠

以前はこの看板前まで車やバスが入ってきていましたが、今ではバス停や駐車場をやや下の方へ移動させたそうです。という訳で、戸倉へのバス・乗り合いタクシー乗り場は鳩待山荘前ではなく、少し坂を下ったところにあります。人数が9人位集まったところで乗合タクシーが出発。戸倉から新幹線上毛高原駅行きのバスが出るまで1時間半の余裕があったので、尾瀬ぷらり館の温泉で汗を流しました。

上毛高原駅までがまた長くて約2時間のバスの旅。1726発のMaxとき334号に乗るとあっという間で、50分後には無事大宮駅に到着。お疲れさまでした~。

Reliveで今回の山行を振り返ってみる

Relive ‘2018/09/23-24 尾瀬ヶ原横断’

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