MOUNTAIN山行記録【北八ヶ岳】マイナス20℃の雪の中で過ごすことにした正月休み、仕上げは天狗岳からの絶景 北八ヶ岳ロープウェイ~縞枯山~茶臼山~麦草峠~高見石~黒百合~天狗岳~渋の湯 2018年1月5日 0 Share FacebookTwitterPinterestLINE 2018年1月3日(水) この日は麦草ヒュッテから高見石を経由して黒百合ヒュッテへ向かう。 1月3日の朝食。ここはスノーモービルや車で物資補給できるのでご飯がうまい。 麦草ヒュッテ~白駒池~高見石 08:00、小屋の人に挨拶して出発。麦草ヒュッテと茶臼山を振り返りつつ白駒池へ向かう。 木道が見えるほど。しかし2月になればもっと雪が深くなるはず。 高見石への登りに入るまでは踏み抜き防止にワカン装着中。せっかく持ってきたなら使わんと…。 白駒池入口の駐車場に到着。この車道側へ出てこなくても白駒池へ行けるが、ちょっと様子を見に来た。 雪に埋もれた苔の森。 白駒池畔へ直進するルートと、右折して高見石へそのまま登るルートへの十字路。ここから高見石に向かうルートは運搬車やクロスカントリースキーでも登降できるほどの幅と傾斜。今回は直進して白駒荘経由で行きま~す。左折するとテント場もある青苔荘。 凍りついた白駒池に到着。冬にしか来たことがないのでこの真っ白な白駒池しか見たことがない。紅葉の季節は人が多いでしょうね。 パウダースノーを除けてみると分厚い氷が。昔はこの雪を除けてスケートリンクにしていたそうです。 白駒池のほとりに立つのが白駒荘。ほんの3日前の2017年12月31日大晦日の未明、まさかの火災で新館と浴室棟が焼け落ちてしまった。出火当時は無人だったので怪我人は無し。凍結した池の氷を割って消火活動をおこなったそうです。 白駒荘 【公式サイト】http://yachiho-montblanc.com/ 2018年10月2日から同じ場所に再建された新館が営業を再開しています。紅葉の時期は錦秋の白駒池を小屋の中から拝められる絶景スポット。燃えなかった旧館の前を通り、高見石への登りに入るのでワカンを外してアイゼンに付け替え。白駒荘の横から高見石に至るコースは若干急です。 樹林帯の中を登りきると高見石小屋前の広場に出る。10:00ちょうど。麦草ヒュッテから2時間ほど。 高見石小屋前のテント場。昨晩誰かがテント泊した跡。 とりあえず高見石にも登頂。高校2年生の時も冬に高見石に登ったことがある。 これから登る中山(2,496m)方面。その前に小屋の中で休憩しま~す。 ザックは外に置いといて、アイゼンを外して小屋の中へ。あったけぇ・・・ 登山雑誌か何かで目にした、高見石小屋名物らしき揚げパンとホットココアのセット。人に作ってもらった軽食を寒い山の中で食べられるだけで幸せなんですよ。 高見石小屋 【公式サイト】https://www.yatsu-akadake.com/ 30分ほど休憩し、中山経由で黒百合ヒュッテを目指します。 踏み跡はバッチリ。 凍りついた針葉樹林の中を登る。 標高を上げるにつれ、さらに寒そうな景色に。 さらに真っ白け。 もうちょい進むと視界が開ける。 だいぶ上の方に来た。 樹林帯を抜けると突然強風にさらされる。ぶべべべべべ 中央奥に見える富士山型の山が蓼科山(2,530m)。 北西に見える霧ヶ峰の車山(くるまやま)。 立派なエビの尻尾。 ボケてるけど中山展望台に到着。吹きさらしの岩場で、踏み跡が消えている。ちょっと行き過ぎて5分迷った後、この道標が示す中山山頂へのルートに復帰。エビの尻尾が付いた道標は真っ白にカモフラージュしているので、見る角度によっては見落とすことがある。 中山山頂に到着。さっきの展望台と違って樹林帯の中で展望なし。もうちょいで黒百合平。 ちょっと開けた場所に出たので東西の天狗岳と奥に硫黄岳が見えた。中山峠へ向かって高度を下げる。 一番好きなタイプの山道。青空と白く輝く樹氷と静寂。立ち止まると自分の呼吸と心音しか聞こえない。 物音一つしない。 天狗岳が近づいてきた。よーく見ると登山者が登り降りしているのがゴマ粒のように見える。 東南東方面、奥秩父の山。 標高2,410mの中山峠まで下ってきた。この標識の向こう側の東斜面に下るとしらびそ小屋で、南に向かうと天狗岳。今日はここからすぐの黒百合ヒュッテに宿泊。 5分ちょいくらい歩くと黒百合ヒュッテとテント場が見えてくる。標高2,400m。 正月の黒百合ヒュッテに到着@13:05。麦草ヒュッテから休憩込みで5時間。中へ入る前にザックなどに付着した雪を落とし、アイゼンも外す。 黒百合ヒュッテ 【公式サイト】http://www.kuroyurihyutte.com/ とりあえず宿泊の受付を済ませ、ザックを棚に置いたら休憩~。ついついかりんとうをボリボリ貪り食ってしまってやばい。 腹減ってしょうがなかったのでラーメン頼んだ。 本棚から山関係の古い書籍を読み漁ったり、続々とやってくる他の宿泊者とお話しているうちに夕食の時間。伊達巻や黒豆が正月っぽい(笑)。就寝時間が近づくと、小屋のスタッフが各人の寝床を案内してくれます。名前を呼ばれて布団が指定される。大晦日ほどではないんだろうけど、結構混んでいたので耳栓は必須でした。今にも死にそうないびきをかく人が隣にいた。 1月4日の記録は次のページ。