Home MOUNTAIN 山行記録 【那須岳】子連れで三斗小屋温泉泊、温泉を楽しむ山旅

【那須岳】子連れで三斗小屋温泉泊、温泉を楽しむ山旅

茶臼岳(1915m)~三斗小屋温泉泊~隠居倉(1819m)~朝日岳(1896m)

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2018年10月28日(日)から一泊で子供を2人連れて三斗小屋温泉に泊まってきました。三斗小屋温泉は2年前にテント泊で訪れたことがあり、今回は2回目です。2人用テントに3人で寝るのはキツいので小屋泊なり~。

歩行距離は水平13.0km最大標高差499m、獲得標高は上り799m・下り1022mでした。ロープウェイで標高差220m分だけ楽できた。

山行ルート

  • 出発時間/高度:10月28日 9:15am/1693m
  • 到着時間/高度:10月29日 12:24pm/1466m
  • 合計時間:27時間10分
  • 歩行距離:13.0km
  • 累積標高(上り):799m
  • 累積標高(下り):1022m

ロープウェイ山頂駅から茶臼岳山頂へ

那須ロープウェイ山頂駅

ロープウェイ山麓駅前の駐車場は一杯だったので上の方の駐車場に止め、ロープウェイまでちょっと下って戻ります。山頂駅で登山届を提出して出発~。

次女は約1年前に茶臼岳をロープウェイ片道利用で登っていますが、長女にとっては初の那須岳。岩の色が場所によって違うことに興味津々みたいです。

えっさほいさ

紅葉の時期はほぼ終わっているものの、日曜日ということもあって子連れの家族が結構登っています。普段着とスニーカーで登ってる人も多い。

2人とも山歩きに慣れているので1時間ほどで山頂に到着~。今日は雲が多めです。

しばし休憩の後、噴火口跡をぐるっとまわる。この噴火口は古いもので、807年(大同2年)に爆発してできた爆裂火口だそうな。800年代は富士山も大爆発してますよね。

噴火口をまわった後、峰の茶屋跡避難小屋へ下ります。ロープウェイを使わずに登ってきた人たちと大勢すれ違う。

三角形に尖っているピークが朝日岳(1896m)で、左下の赤い屋根が峰の茶屋跡避難小屋。明日は左奥に見える稜線を登り、朝日岳を経由してこの避難小屋へ戻ってきます。

山めしの本などを読んで、手の込んだ料理を作ってみたいと思うもののついついカップラーメン。


ランチ休憩の後、そろそろ出発~。中央手前の低い稜線の向こう側に三斗小屋温泉があります。


牛ヶ首へ向かって歩くと噴気活動が目立つ場所が出てきます。「神明鏡」の記録によるとここは1410年頃に大噴火した場所で、その後1953年、1960年にも噴火した無限地獄と呼ばれる所。1963年に微噴火した後は目立った活動が無いものの、今でもこうして火山性ガスに含まれる硫黄が地表で急速に冷却されていたるところで結晶化している。この山はいつ再び噴火するか分かりませんな。

この無限地獄以外にも大穴、奥噴、大噴、牛ヶ首と名付けられた噴火口が茶臼岳山頂付近に点在する。

下に見えるのはひょうたん池。

「やばい、逃げなきゃ!」と言ってる(笑)

岩肌が地熱で温かいのを確かめて火山活動を実感してもらいましょう。

姥ヶ平へ到着。背後の茶臼岳で白煙がモクモクしているところがさっきの無間地獄。紅葉シーズン真っ盛りの頃に来られれば良かったけど、残念ながらほとんど落葉しています。

姥ヶ平はちょっとした広場になっており、ベンチやテーブルが設置されて休憩に最適。ところでGoogleMapで那須岳をチェックするとズームアウトした時にまず最初に「那須岳」と表示される地点がこの姥ヶ平とひょうたん池の間になっています。上のYahooマップでも同じで、ズームアウトするとこの姥ヶ平付近に「那須岳」の表示が出てしまう。そこには木道があるだけで山頂でもないし何かの標識があるわけでもありません。これは何かの間違いですが、ここをGoogleMapを頼りにしてやって来る人はまずいないはずだからまぁいいか。


三斗小屋温泉や沼原方面のルートへの入口はこっち。

この石仏はいつからここにあるのだろうか。


湿った落ち葉の道を分岐点までたどります。


分岐に到着。


標高を下げると紅葉の名残が。


この橋を渡るとまた少々登りになります。


登り切ってこんな感じの道になると後は小屋までほぼ平坦なルートになる。


三斗小屋・峰の茶屋跡避難小屋間の分岐に到着。


道標のそばに活火山である茶臼岳が噴火した場合の危険区域予測図があった。だいたいいつもこの周辺は強い西風が吹いているのでこの予測図通りに降灰するのでしょう。


三斗小屋温泉宿は本来やや南側にあったが、そこはかつて戊辰戦争の舞台の一つになったところ。幕府軍が北進した後、警備に残された兵が火をつけたらしい。現在の三斗小屋温泉は源泉に近い所にあり、煙草屋と大黒屋の二軒が温泉付きの旅館風山小屋を営んでいる。

小屋の手前の渓流は温かかった。

三斗小屋温泉に到着~。右手に煙草屋、左手に大黒屋。煙草屋といってもタバコを売っているわけではなく、単なる屋号です。

早速受付を済ませましょ~。水場はこの階段の奥。

水の補給はこの屋外の水場で。

テン場の様子。以前と比べて芝が薄くなってしまった。

煙草屋の料金表。大人1人と小学生2人で¥23,000なり。徒歩でしか来られない秘湯!

その他の料金。

今夜泊まる部屋は別館の方で、6畳の広さ。隣の部屋との境がふすまだけって久しぶりに見た。でもまあ山の中でよくぞここまで作ったもんだ。

煙草屋には露天風呂があり、時間ごとで男女入れ替え制になっております。一旦建物内を通らなければ露天風呂へ通じる道へ出られません。坂を登ると更衣室がわりの小屋が見える。

煙草屋の露天風呂から見る大黒屋。大黒屋のお風呂もなかなか良さそうなので今度はこちらへ泊まってみたい。ちなみに大黒屋にはテント場も露天風呂も無し。

露天風呂からはこんな景色をおがめられます。紅葉真っ盛りの時期だと絶景でしょうな~。

今夜の夕食。山の中で人が用意してくれたご飯を食べられるだけで十分幸せです。

いただきまんもす。床の上で正座orあぐらはつらい(特に山歩きの後)。

内風呂の様子。日が暮れる頃から雨がぱらついたりして露天風呂には1回入っただけになったものの、内風呂でもゆっくりできました。

10月29日(月)晴れ・強風

朝食はこんな感じ。田舎の民宿風。アルファ米と違ってちゃんと炊いたごはんが美味い。

7時半頃、小屋の人に挨拶してから出発し、少し登ると温泉神社に到着。このあたりは豪雪地帯なので社が今風の小屋で保護されています。

しばらく登ると源泉に到着。ここは隠居倉の中腹です。

水蒸気がすごい。硫黄の匂いもすごい。

女子でも小学生はわざわざ水蒸気の中に突撃しにいく。

北の方に雲海が少々。赤いつぶつぶはナナカマドの実かな?

隠居倉山頂に到着。日が上がるにつれて眺めは良くなり、青空が広がった。右奥に見える三角形の山頂がこれから目指す朝日岳(1896m)。

北の方に目をやると三本槍。

三本槍をバックに。この辺りから朝日岳分岐までなだらかで歩きやすくなります。

この崩落跡は茶臼岳からもよく見える。

朝日岳山頂を踏んだ後、ここをトラバースしていきます。右中に見える赤い屋根が峰の茶屋跡避難小屋。

ここは朝日岳分岐。右奥に朝日岳山頂(1896m)が見える。

ここに荷物をデポして山頂を目指してもいいですが、どっちにせよ山頂まで5、6分です。

朝日岳山頂に到着~。風が強すぎ。

朝日岳山頂から見た茶臼岳。これからあの斜めに下るルートを目指す。

これから遠目にはおっかなそうに見えた下山路をたどります。

鎖は新品が張られている。そんなに怖いところではありません。

順番にゆっくりと。

すれ違いは順番に。

一見怖そうな鎖場を通過。この辺りの鞍部の風が一番強かった。

ちょっとしたピークを乗り越えると剣ヶ峰が見えてくる。あそこまで下れば風は弱まるはず。

途中、岩の間に挟まった岩を見つけた。この窓を吹き抜ける風が超強い。

そして峰の茶屋跡避難小屋で休憩し、冷たい強風で冷えきった身体を温めてからロープウェイ山麓駅上にある駐車場へと無難に下山しました。

Reliveでルートを振り返ってみる

Relive ‘2018/10/28-29 那須岳・三斗小屋温泉泊でぐるっと’

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