2020年1月13日(月・成人の日)、小学3年の次女を連れて丹沢の大山をケーブルカー利用でぐるっとまわってきました。丹沢山塊の東側に位置する大山(おおやま、1,252m)は昔から信仰の対象であった山で、江戸時代には「講」と呼ばれる団体で大山詣りをする人々でたいそう賑わったそうです。ケーブルカー乗り場の手前には今も続く宿坊や土産店が軒を連ねていて往時の殷賑ぶりを忍ばせている。そんな歴史ある大山を子連れで登山した時の記録です。
今回の山行ルート
今回の交通費:
高速(久喜I.C.→厚木I.C.) | 3,330円(ETC割引) |
駐車料金 | 1,000円(1日) |
ケーブルカー(往復) | 1,120円(大人)、560円(小学生) |
高速(平塚I.C.→久喜I.C.) | 3,590円(ETC割引) |
圏央道が開通してから丹沢方面へ車で行きやすくなったので久しぶりの丹沢です。今回は海老名JCTで東名に乗り、すぐに厚木で下道に降りて大山の登山口を目指しましたが、2020年3月7日に開通した新東名の伊勢原大山I.C.から降りると大山の登山口へのアクセスがグッと楽になります。厚木とか伊勢原とか土地勘の無い市街地を走らされると疲れるのでこれは良いニュース!
交通費は高速の往復6,920円とケーブルカーの往復料金(大人2人と小学生1人)2,800円と駐車料金合わせて10,720円プラスガソリン代でした。
駐車場について
大山ケーブルカー側の登山口最寄りの駐車場は「伊勢原市営 大山第二駐車場」で、バスの終点もすぐそばにある(料金1日1,000円)。「市営第一駐車場」は600m手前にあり、料金は1日600円。二つの市営駐車場の間にコインパーキング(ル・パルクと三井のリパーク)が二つあり、さらに道沿いの店舗が小遣い稼ぎに駐車場を提供している感じですかね。
この市営第2駐車場を目指してやってきましたが、朝8時で満車。あ~駄目かと思ったら係の人が棒を振って手招きしている。第2駐車場の奥にある「青木館」の駐車場に誘導してくれてるらしい。
料金は市営駐車場と同じ1,000円でOKという事でよかった。この坂の下からだと駐車場内で切り返せるかどうか分からなかったが、ミニバンでもどうにかなりました。
青木館のおばちゃんがいて料金は手渡し。大山から下山してくるまで駐車してOKと確認。
ケーブルカーは9時始発なので8時でちょうどいいかなと思っていたけど、この満車具合だとケーブルカーを使わずに登り始めている人が結構いるとみた。ケーブルカー山麓駅前に着いたのが08:35頃。並んでいる人は我々の前に数人でした。
駐車場から大山ケーブルカー山麓駅まで距離350mの坂道&階段。
両側に料亭や宿泊所、土産物店が立ち並び、講中で賑わっていた頃の記録を調べてみたくなる。
阿夫利神社~大山山頂
08:50頃にケーブルカー山麓駅のゲートが開き、3人分のチケットを買って乗り込んだら結構ギューギュー詰め。我々は展望窓に面した座席に座れた。ケーブルカーの車両は比較的新しいので買い換えて更新したばかりかな?
山上駅で下車して阿夫利神社への階段を上がる前に見つけたのが「ルーメソ」(笑)。
ルーメソがちゃんとメニューになっていた(笑)。
下山してきたらこの店の裏に出てくるので、後で寄ることにする。
阿夫利ってラーメン屋の名前だと思っていましたが、実は大山(別名:阿夫利(雨降り)山)から取って付けた名前だったんですね。
人が多くて写真撮りづらい。
ついでに茅の輪くぐりをやっておく。作法とか知らんけど。
焚き火と間違えてフーフー吹いている人がいます(笑)
さてじゅうぶん道草食ったので出発~。しょっぱなからものすごい急登です!ぼく高所恐怖症なので怖いです。ガクブル。
普通の登山道の急登と違って、階段だと緊張して身体が強ばる。
階段が終わると東に面した普通の明るい登山道。
登っていくと、筑波山ほどではないにしろ様々な自然造形物が目につきます。それに大山は秩父の武甲山の様に丁目石が設置されていて目安になるので、単調な登りに飽きる事はないかな。阿夫利神社脇の階段下が1丁目で、山頂の上社のすぐ手前が28丁目。
これは23丁目石。
ヤビツ峠の方から登ってくるパーティーもいました。
途中、富士山の眺め。江戸時代に講で大山に登った時に富士山をこうして拝むことができたら大興奮だったでしょうね~。
28丁目まで数えて山頂の上社に到着~。人が多い~。
苔むす灯篭群。
大山山頂(1,252m)
大山山頂(1,252m)に到着。人気のある山だから山頂が登山客であふれている。
運よく空いたテーブルで昼ご飯を取ることができた。カップヌードルと磯辺焼きですが。ユニフレームの丸型焼き網は今回も活躍。
隣のテーブルではすき焼きを楽しむパーティーがいて、早速次の山行(栃木県栃木市、大平山)でマネするのであった。
愛用のスノーピーク製ダブルウォールのチタンマグカップ450ml。冬の寒い時期はもちろん、夏でも気温の低い山上では飲料が冷めにくいダブルウォールのマグカップがおすすめ。サイズ違いの220mlダブルウォールマグはこの450と重ねて収納できる。220を450の中に収納した上で450用のリッドをはめることも可能。子連れ登山の時はいつも450と220を重ねて持ってきます。シングルウォールの方が安いけどあっという間に冷めてしまうので、子供に温かいものを飲ませたいならこれ。中間サイズの300mlもあるが他のサイズと重ねて収納できない。
大山山頂から東の厚木方面を見た景色。霞んでしまった。南東を見れば駿河湾と江の島も見えるはずだが、あいにく今日は見えず。
大山山頂のトイレは山頂の裏側、つまり北側にあります。
女性側だけ行列が出来ていた。このトイレの裏に周ると、塔ノ岳や富士山方面の展望がなかなか良かった。
大山山頂トイレの裏側からの眺め。富士山の辺りは雲に隠れている。
今は雲がかかっていますが、本来の眺望はこんな感じ。
トイレ前は北斜面なので雪が残っている。
大山山頂~見晴台
今日の山行はピストンではなく、山頂から見晴台経由でグルっとまわる周回コースです。
陽が当たってどろどろ。
大山山頂~見晴台間の唯一とも言える鎖場。
登山者が多いから事故の防止の為、念には念を入れているようだ。
見晴台に到着。テーブル&ベンチがあったのでちょっとだけ休憩。今日は霞のせいであまり見晴らしは良くなかった。
見晴台から大山山頂方面を振り返るとこんな感じ。ここは山頂と違って、普通の服装のグループも来ていた。午後になると日陰になる所なので普通の人には寒いと思う。
見晴台からケーブルカー利用で下山
下山再開。見晴台~大山ロープウェイ山上駅間のルートは等高線にほぼ沿っているのであまりアップダウンは無い。
見晴台~ロープウェイ山上駅間は登山客以外の普通の観光客も歩くらしく、過剰な程の転落事故対策がとられている。子連れも多いでしょうしね。
谷側にはずっとこの調子で柵が張られている。
山側には落石防止のネットが延々と被されている。
二重滝の社に到着。
2019年秋の台風来襲の際は大変な事になったはずだが社に被害はなかった模様。
大山ケーブルカーが近づくと古い人工物が目立ってきた。これはポンプか何かかな?
階段をのぼると「ルーメソ」の横に出られる。
ルーメソでソフトクリーム。
子供は草餅。
ルーメソでしばらく休憩した後、ケーブルカー山上駅に移動。時刻表を見ると20分おきに運行している。
結構急勾配な線路。
山麓駅で下車して駐車場への戻る道すがら、土産物店や煎餅屋などに寄り道。料亭兼宿坊の様な建物も多い。
15:30に駐車場へ戻ってきて今回の山行は無事終了。お疲れ山!
今回辿ったルートをReliveでふりかえる
Relive ‘2020/01/13 Mt.Ooyama day-hike’