初冬の会津駒ヶ岳~中門岳の稜線散歩は最高!
日程 | 【山小屋泊】2022年10月26日(水)~27日(木) |
メンバー | ぬこしち |
天候 | 快晴 |
アクセス | 利用交通機関 車滝沢登山口手前の駐車スペース(無料)を利用。 |
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
歩行距離:16.3km
累積標高:1,273m(登り)、1,264m(下り)
歩行時間:7時間49分(合計)
休憩時間:1時間38分(合計)
グレード:
コース定数:32.5
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 1日目
- 行動
- 3時間59分
- 休憩
- 1時間02分
- 合計
- 5時間01分
- 2日目
- 行動
- 3時間59分
- 休憩
- 0時間36分
- 合計
- 4時間26分
今回の山行の費用
交通費 | 高速 | 浦和~西那須野塩原 | 2,600円(ETC・深夜) | 計 | 6,310円 |
西那須野塩原~浦和 | 3,710(ETC) | ||||
宿泊費 | 山小屋泊 | 駒の小屋 | 3,000円 | ||
下山後の温泉 | 日帰り入浴施設 | 駒の湯 | 600円 | 600円 | |
合計 | 9,910円 |
参考リンク
初日:滝沢登山口から登り、駒の小屋で昼食後、会津駒ヶ岳山頂を軽装で往復。
滝沢登山口~駒の小屋
[07:45]朝7:30頃に会津駒ヶ岳滝沢登山口下の駐車スペースに到着し、準備を整えて出発~。今回は紙の登山届をこの階段横にある登山届ポストに提出。
紅葉が最盛期を迎えていましたが、平日なので駐車スペースは結構余裕あり。もうちょい早めに出発すると日帰りで登ることもできます。
真っ青な青空と赤や黄色に染まった木の葉のコントラストを眺めながら歩き、落ち葉を踏みしめると漂ってくる香りを楽しむ。
[09:17]登山口から1時間半ほどで水場の上に到着。ここはテーブルとベンチが複数設置してある休憩適地です。
[09:43]水場から30分ほど登るとようやく視界が開けてきた。中央一番奥の方に見える山は那須岳。
[10:33]そしてさらに樹林帯を45分ほど登り詰めると駒の小屋が見える休憩用ベンチにたどり着きます。
ベンチで休憩しながら、会津駒ヶ岳の東に伸びる稜線がうっすらと冠雪している様を眺める。
歩き始めると凍った池塘がお出迎え♥
駒の小屋下の木道は一部改修工事が完了しているものの、まだまだボロボロな所が多いので、雨天時や凍結時は注意。斜めっていたり、シーソー状態になっています。
左手の南側には日光連山がお出迎え。
東に目をやると鬼怒川からもみじラインを通って行けるハンターマウンテンスキー場のある高原山や、那須岳もよく見える。
そして南西には尾瀬ヶ原があり、至仏山と猫耳が特徴的な燧ヶ岳が姿を現してきた
駒の小屋の姿が一旦見えなくなりますが、エッチラオッチラ登れば小屋はすぐそこ。
駒の小屋前の池と会津駒ヶ岳山頂
[11:07]登山口から3時間ほどで駒の小屋に到着。小屋に荷物をデポさせてもらい、軽荷で会津駒ヶ岳山頂を目指しましょう。
山頂へ行く前に、小屋の下にあるテーブルで昼食にします。今日はカレーメシを持ってきました。
ザックを小屋の玄関に置かせてもらい、軽装で会津駒ヶ岳山頂を目指します。本来なら中門岳まで行く計画でしたが、チェーンスパイクをメインのザックの中に入れたままにしていたため、会津駒ヶ岳のピストンのみにしておきました。日陰になっていた木道や西側の斜面はことごとく凍結しており、チェーンスパイクなしで木道を歩き続けると疲れそうだな~と思ったため。
この角度で見る駒の小屋は絵になりますね~。左側奥の方に見える富士山型の山は日光白根。
午前中の日差しを浴びた側は雪が溶けたが、西側はまだ雪が残っているの図。
会津駒ヶ岳山頂直下から駒の小屋を見下ろす。
[12:06]駒の小屋から20分ほどで会津駒ヶ岳山頂(2,133m)に到着~。この標柱周辺は樹木の背が高くなってきており、眺望は限定的。
翌日の朝は空気が澄んでいて富士山が朧気ながら見えました。
会津駒ヶ岳山頂の三角点
会津駒ヶ岳の北西斜面から眺めた中門岳へと続く稜線。
まだ雪の残っている北西斜面の登山道。つるつる滑りながら木道の上を降りてきました。
西の方には平ヶ岳。
越後三山もよく見える。
ループ状に歩いてきたので会津駒ヶ岳への登り口に戻ってきた。
駒の小屋再び。
小屋の前の池に映る駒の小屋。
素泊まりの山小屋、駒の小屋に到着
小屋の前はツルッツル。
小屋の入り口に掲示されていた味のある注意書き。
山頂がどっちか分からなくなる人向けの道標(笑)。
駒の小屋Tシャツを2着お買い上げ~。
駒の小屋は素泊まりの山小屋で、食事は自分で用意する必要がある。食料を忘れたり(笑)、足りなくて小腹が空いてもまあなんとかなります。
この手ぬぐいもいいなと思ったものの、Tシャツにしておきました。
自炊室の壁に掛けられた熊の毛皮。触るとゴワゴワしている。
夜と朝はここで自炊。
この日の夕陽は樹木に遮られてあまりよく見えず。
2日目:駒の小屋から中門岳を往復してから下山
2日目の朝は5時半前に起床し、日の出を待ちます。
[05:55]朝日が出ると急に暖かくなってきた。ちょうど那須塩原の辺りから日が昇ってきます。朝日の左側に那須岳周辺の稜線が見えます。
駒の小屋のトイレは別棟にあり、ちょっと登るところが凍結していて超滑りやすい。会津駒ヶ岳の核心部、超危険地帯がココ!
この微妙に斜めっている木道がまず滑りやすい。朝は霜が降りていて絶対滑る。そして奥の斜面が若干急な木道にカーペットが巻かれていてそこが超ツルッツル。絨毯が巻かれていれば滑り止めになりそうな気がするのでついつい油断して足をのせるとまじで滑って転倒しますのでご注意を~。濡れたカーペットが凍結するとカチカチになっていて、見た目からは想像できない摩擦係数の無さに驚かされます。
朝日を浴びる会津駒ヶ岳。では朝食を取ってから、今日は会津駒ヶ岳を素通りして中門岳まで稜線散歩を楽しんできます。
[07:25]小屋前の池のほとりにたたずむ駒ヶ岳大明神の祠を拝みながら出発~。
この景色は何度見てもイイ!
会津駒ヶ岳山頂直下の樹林帯に入る前に、駒の小屋の向こうに見える燧ヶ岳をパチリ。
[07:38]会津駒ヶ岳山頂への分岐を通過。
[07:43]山頂から下ってくるルート(昨日歩いた)と合流。
ちょっと進んで会津駒ヶ岳山頂を振り返る。
これはこれは、、、奥の方に飯豊連峰が見えてますね。高校生の頃に登ったけど悪天候で引き返したっきりなんですよね。いつか縦走を完了させたい。
左側の目立つ三岩岳の右側奥の方には福島の名山、安達太良山と吾妻連峰、その手前に重なって見える磐梯山が連なっております。
木道がガタガタになっている部分があるものの、このルートは歩いていて最高に気持ちいいですね。
中門岳手前の大きな池塘が凍りついていた。
[08:27]中門岳の標柱がある所に到着。ここも良い休憩スポット。
中門岳といっても目立つピークがあるわけでもなく、このある辺り一帯を中門岳と云うそうな。この池塘のそばが一番映える写真を取れそうである。
中門岳の標柱の先へ進むと木道が池塘を囲むようにループ状になっていて、そのまま引き返すようになっている。
この木道ループにはザックを下ろせる休憩に適したベンチがあります。
ベンチに座りながら眺める北方の飯豊連峰(奥の方)。
その左側、手前に連なる高幽山は地形図に登山道の記載もない山で、YAMAPやヤマレコの記録を検索しても、積雪期に歩いた人の記録しか見つからないほどの山深い所です。おそらく夏は藪こぎがひどくて通れないのでは。
池塘から流れ出る水のかかるような木道は凍結しているので転倒しないよう注意。
また中門岳標柱の所に戻ってきた。
この辺は木道がボコボコ。
樹林の間に越後三山が見えた。わ~。
下りで木道が破損していると歩きづらくてしょうがない。
中央左手奥に見える丸いピークが会津駒ヶ岳山頂です。
この辺の木道の破損がいちばんひどい。しかし、現在行われている木道の修復工事は夏の間しか出来ないし、作業員はみな駒の小屋に寝泊まりしなければならないので風呂にもはいれないし、大変な作業です。木材も重いし、ケガをしたら大変だ。
尾瀬の燧ヶ岳と至仏山が再び。
いつかは行きたい平ヶ岳(2,141m)もよく見える。その右側に白くなった山が見えたので「あれ、あの山どこの山だろう?」と不思議に思っていた。帰宅後に調べてみると、巻機山に重なって見える白馬三山でした~😻。苗場山は形が特徴的なのですぐ分かりますね。
燧ヶ岳の左側の奥の方に目をこらすと真っ白に冠雪した富士山が見える。
枯れた草原を登るの気持ちいい。
途中で奥只見ダムの向こうに越後駒ヶ岳が見えた。Twitterのフォロワーさんがちょうどこの時間帯に、越駒の山頂直下にある「駒の小屋」前で周囲の景色を眺めていたらしい。なんだか嬉しいですな~。
小屋に下る前に日光方面の眺望を楽しむ。
その左手には栃木県と福島県の県境にある、つまりとても山深い所にある田代山と帝釈山が見えます。栃木県側の林道が2019年夏の台風で崩壊したままになっているため、福島県側からしかアプローチできません。しかも田代山登山口へは荒れた林道を10kmも車で走る必要があります。
[09:32]往復で2時間ほど歩いて駒の小屋に帰還。
[09:45]パッキングをし直して、小屋番の三橋さんに挨拶してから滝沢登山口へ下山開始。
駒の小屋直下の木道はきれいに再建された部分もある。
あとは来た道をそのまま戻り、標高が下がると紅葉🍁真っ盛りなエリアに再突入🐈~
上の方は赤っぽくて、
下の方に来ると真っ黄色。落ち葉の香りも最高。
[11:51]午前中のうちに下山できました。
滝沢登山口の階段前にあるベンチ。
登山口に近い駐車スペースはだいたい埋まっている感じ。ポツポツと隙間あり。平日なのでちょっと下の方であれば駐車スペースは十分にありました。
今回も往復コースをとってしまったので、次回はキリンテを下山口にしてみようかな。ちなみに駒の小屋管理人の三橋さんによると、ふもとの檜枝岐の住人でさえ「キリンテ」の地名の由来を知らないそうです。お年寄りに聞いても誰も知らないそうな。
下山後は駒の湯で汗を流す
アルザのお風呂はもう3回使ったので、今回は違うところにしようと思いまずは燧の湯へ行ってみた。そうしたらあらまよっこいしょ~!ちょうど清掃時間に当っていて入れない!しょうがないので少し下ってこちらの駒の湯へ来てみました。燧の湯も駒の湯も地元の湯治場みたいな小規模なものかと想像していたら全く違い、きれいでしっかりした施設でした。よかったよかった。料金は大人600円。