日程 | 【日帰り】2022年07月28日(木) |
メンバー | ぬこしち・まさ |
天候 | 曇り時々小雨 |
アクセス | 利用交通機関 車天元台ロープウェイ無料駐車場を利用。 ロープウェイで上がり、リフトを3本乗り継ぐが、距離が長いため片道約40分かかる。 |
以前から雪のシーズンにスノーシューで登って見たいと思っている西吾妻と西大嶺へ下見を兼ねて行ってきました~。妻と二人で登りましたが、疲れたそうなので西吾妻の手前の天狗岩で引き返すことになりました。もうちょいだったんだけどね。天気は雲が多く、下山時に小雨に降られたりしてあまり遠くの景色を楽しむことはできませんでした。
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
歩行距離:5.8km
累積標高:343m(登り)、323m(下り)
歩行時間:3時間12分
休憩時間:1時間16分
グレード:
コース定数:11
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 日帰り
- 行動
- 3時間12分
- 休憩
- 1時間16分
- 合計
- 4時間28分
今回の山行の費用
交通費 |
高速 | 浦和~米沢八幡原 | 4,280円(深夜・ETC) | 計 | 10,390円 |
米沢八幡原~浦和 | 6,110円(ETC) | ||||
ロープウェイ・リフト | 湯本駅~北望台 | 4,200円(大人・往復) | 計 | 7,560円 | |
モンベル割引(10%) | -420円 | ||||
温泉 | 日帰り入浴 | 中屋不動閣 | 700円(大人) | 計 | 1,400円 |
合計 | 19,350円 |
参考リンク
天元台高原のロープウェイとリフトを乗り継ぎ、北望台からピストン
天元台のリフトは時間がかかるので帰りはリフトの最終時刻に注意
天元台ロープウェイの始発時刻08:20に合わせてやってまいりました。夏休み中とはいえ、平日なので特に並ぶ必要はなし。
天元台ロープウェイとリフトの夏季料金表。大人一人往復の料金が4,200円で、モンベルの会員証を持っているので10%引きの3,780円になりました。
おや、天元台高原ローカルルールなるものを発見。最終時間に乗り遅れてリフトやロープウェイを営業時間外に動かすことになると、少なくとも77,000円を請求されることになりそうだ。リフトの最終乗車時刻は15:40なので、遅れないように注意しましょ~。
天元台ロープウェイは20分おきに運行しています。
[08:20]しゅっぱ~つ。駐車場に止まっている車は我が家のものも含めて3台だけでした。下山時に見たら10台くらい増えていました。
雲が無ければ真北に広がる米沢市の市街地を望めるはず。東北中央自動車道を米沢の方から福島方面へ走っていると山の上の方にこの天元台高原が見えますね。
ロープウェイ駅を出ると白い猿がおった。実は西吾妻山周辺には白い毛並みの猿が本当にいて、数頭の存在が確認されているそうな。
[08:34]ロープウェイ駅からリフトの乗り場までちょっと歩きます。朝8時半で標高1350mだというのに陽射しが強すぎて暑い。さらにこの後のリフト3本を乗り継ぐのに40分ほどかかります(笑)。日本一長い夏山リフトだそうです。
北望台から人形石経由で梵天岩へ
[09:14]3本目のリフトを降りたところが北望台の登山口で、まずは人形石を目指します。リフトの最終乗車時刻が結構早めなので注意。西吾妻山山頂から戻ってくる場合、少し余裕を見て遅くとも14:00には山頂を出発する必要があるでしょう。
人形石は左。かもしか展望台経由で行く場合はまっすぐ。
人形石まで30分ちょい、展望のない登山道を登る。
[09:56]人形石に到着。この2つの大岩を人形に見立てているのだろうか?
ガッスガスで周囲の展望ゼロ~。
この辺りの岩は安山岩らしい。
大凹の水場まで一旦90mほど下り、それから梵天岩まで130mくらい登る。
尾瀬ヶ原ほどではないものの、歩きやすい木道が整備されている。
高山植物の中でも背が高くてよく目立つコバイケイソウ。
こっちにはチングルマの綿毛の群生。
池塘の周りにワタスゲが揺れている。
[10:32]登山口から45分ほどで大凹(おおくぼ)の水場に到着。湧水なので飲めるそうですが、顔を洗う程度に留めておきました。
池塘とコバイケイソウ。青空だったら良かったのだが。
オレンジ色の服を着ている人がいる一番高い所が梵天岩(2,004m)です。
ちょいと振り返ると緑の絨毯に高山植物が咲き乱れているのが美しい。青空だったらよかったな。
何かがこっちを見ている(笑)
うちの奥さんがあのモミの木の上に乗ってるトトロみたいなの何?と聞いてくるので、いったい何を騒いでいるのかと思ってよく見たら、松ぼっくりでした~(笑)シラビソの若い松ぼっくりはこんな色をしています。確かにもののけ姫とかトトロに出てくるキャラっぽい。
この松ぼっくりは何だろ?
梵天岩の眺めが良い場所で山ランチ
[11:08]登山口から2時間ほどで梵天岩に到着。朝イチのロープウェイで入ったからか、他の登山者も少なくて非常に歩きやすい。一番眺めの良さそうな岩に座って今日の山めし~。ここで1時間ほどランチ休憩しました。
私の中で最近の流行りは牛丼です。飯盒でご飯を炊いている間にレトルトの牛丼を湯煎し、お焦げ付きのご飯に牛丼をかけて完成。七味と紅生姜も持参しました。飯盒で炊いたご飯は美味しいですよ。
梵天岩からの西吾妻山の眺め。
梵天岩と天狗岩をつなぐ登山道。
天狗岩まで来たけどここで引き返すことにな~りま~した~
[12:17]梵天岩から9分で天狗岩に到着。ここには神社が立っていました。
吾妻神社。
天狗岩の吾妻神社前から眺める西吾妻山。ここから山頂まで20分程度。さてあそこまで行こうか~と声をかけたところ、頭をふって「もう帰ろう~」と返事が返ってきたので西吾妻山の山頂はあきらめることにしました。どうもアップダウンのある登山道が嫌らしい(笑)。
そして南西方向に山頂をのぞかせているのが西大巓(1,982m)。単独だったらあそこまで行けたかも。
大凹の水場を通り過ぎ、かもしか展望台への分岐手前あたりで急に雨が降ってきた。雲も下がってきていて、梵天岩や天狗岩のあたりは雲の中。
[13:13]中大巓分岐。右に行くと人形石、左折するとかもしか展望台経由でリフト乗り場。
すぐに雨が止んだけど、時々陽が差してくると非常に蒸し暑い。
雲が上がるとランチを食べた梵天岩が再び見えてきた。
[13:20]かもしか展望台についたものの、周囲は白い雲に覆われて特に展望は無し。
中大巓分岐からリフト上駅まで20分程度。
すぐに到着。
[13:42]北望台登山口に戻ってきました。
で、またリフトを3本乗り継ぐんだけど、
な、長い、長すぎる(笑)。このつがももリフトは距離1,220mもあるそうです。荷物があるので一人で乗ってると寝落ちしていた。地面に落ちなくてよかった~。
[14:20]そしてしゃくなげリフト(722m)としらかばリフト(544m)の順に居眠りしながら乗り継ぎ、40分かけてようやくリフトの下駅に到着。
おっ、何これ!?ロープウェイの湯本駅までこれで下れるなら使ってみたい!と思ったものの、すでにロープウェイの往復券を購入済みなので諦めました。ここの天元台高原駅にはペンション村があり、車道も通じています。残念ながら一般車は通行止めなので、ロープウェイを使うしかありません。その車道をこの電動MTBで下れたら気持ちいいでしょうね。危ないかな?
あと残念だったのがこの「西吾妻山自然満喫キャンペーン」の対象日から4日ずれていたこと。我々が支払った料金はモンベル割引を使って一人3,780円。それよりも安くて温泉入浴券、てぬぐい、地元の特産品も付いてくるパックがあったとは!
下りのロープウェイでも米沢市街は雲で隠されていました。
下山後は白布温泉(しらぶおんせん)の不動閣で汗を流す
げざーんした後の温泉は前もって目を付けていた、「中屋別館不動閣」へ立ち寄ることにしました。オリンピック風呂という細長い風呂があるらしい。
場所はここ。
不動閣の駐車スペース。
不動閣の歴史ある建物。
日帰り入浴など、普通の受付はこちらの建物から。最近の日帰り温泉の入浴料は800円くらいが普通になってきて、1,000円を超える所も珍しくないのにここはまだ700円。ありがたや~。名物オリンピック風呂に入ってきましたが、外の景色を眺めながら入浴するよう仕向ける工夫や、広い浴槽の中央にいる人はあまりいないことから細長い浴槽にした工夫など、今まで見たことの無い特徴があって面白かったですね。天元台から西吾妻を登った後の日帰り温泉はここをおすすめします。
一歩中に踏み入れると、古い建物特有の昭和っぽい香りがします(笑)。通路には’64東京オリンピックの聖火リレーで使われた山形県庁の聖火台の実物が展示されていたり。
この聖火台についての説明書き。
ここのロビーには入浴中の裸婦画が飾られていましたが、真ん前のソファにお客さんが座っていたので写真は撮れず。代わりにこのすごい柱を撮っておいた。廊下がくねくね入り組んでいて、斜面に建てられているせいか階段があちこちにあって面白い構造の建物です。宿泊するといいんでしょうな。
ロビーにはいろいろな品が脈絡なく展示されている(笑)。蜂の巣と火縄銃とこけしと碁盤。
ここ白布温泉は、上杉家が火縄銃を密造した所らしい。宿の語り手がいれば、火縄銃に触れながら米沢の歴史について語っていただけるそうです。ほほ~こりゃ泊まってみないと!