日程 | 【テント泊・2泊3日】2022年08月09日(火)~11日(木) |
メンバー | ぬこしち |
天候 | 曇時々小雨 |
アクセス | 利用交通機関 車・タクシー三股登山口第2駐車場(森の広場駐車場)を利用。一ノ沢に下山し、タクシーで三股へ戻った。 |
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
歩行距離:21.3km
累積標高:2,195m(登り)、2,135m(下り)
歩行時間:13時間07分
休憩時間:1時間28分
グレード:
コース定数:53
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 1日目
- 行動
- 4時間35分
- 休憩
- 1時間12分
- 合計
- 5時間47分
- 2日目
- 行動
- 5時間41分
- 休憩
- 55分
- 合計
- 6時間36分
- 3日目
- 行動
- 2時間51分
- 休憩
- 21分
- 合計
- 3時間12分
今回の山行の費用
交通費 | 高速 | 浦和~安曇野 | 4,560円(ETC・深夜) | 計 | 11,080円 |
安曇野~浦和 | 6,520円 | ||||
タクシー | 一ノ沢~三股 | 8,400円 | 計 | 8,400円 | |
宿泊費 | テント泊 | 蝶ヶ岳ヒュッテ | 2,000円 | 計 | 4,000円 |
常念小屋 | 2,000円 | ||||
温泉 | 日帰り入浴 | ほりでーゆ~ 四季の郷 | 550円(大人) | 計 | 550円 |
合計 | 24,030円 |
参考リンク
1日目:三股登山口~蝶ヶ岳ヒュッテテント場
三股第2駐車場(森の広場駐車場)から出発
[06:00]山の日(8月11日)の2日前で平日だから駐車場は空いているだろうと思いやって来たものの、三股登山口に近い方の第1駐車場は満車のままでした。仕方がないので手前にあった第2駐車場(森の広場駐車場)まで700m引き返し、そこからスタートです。
第2駐車場から登山口に近い第1駐車場まで徒歩14分かかりました。朝のこの時間だとまだ下山してくる人はいなくて、前日の午後に空いた駐車スペースは車中泊組に取られたかな?
[06:28]今回は登山届を紙で提出。
蝶ヶ岳と常念岳周辺の登山道概念図。
早朝の冷たい空気と夏の日差しの強さを感じながら出発~。
すぐに蝶ヶ岳と常念岳の分岐を通過。
迂回路なんてあったっけ?記憶にないな。
力水の水場からは結構豊富に湧き水が出ていました。
[06:58]登山口から30分ほどで「ゴジラみたいな木」に到着。いつも最初の30分を歩いたら10分ほど休憩します。ここにちょうど良いベンチあり。
[08:25]樹林帯の急登をジグザグと階段でこなしていくと広場になったまめうち平に到着。ここは谷から吹き上げてくる風がひんやりしていて気持ちのよい休憩適地。
1900mのまめうち平から標高2000m地点まで比較的なだらかな道が続き、ここから先は再び急登が蝶ヶ岳ヒュッテ直下まで連続します。
とにかく階段が連続するので、大腿四頭筋の特定の部位にばかり負担がかかって疲れる。また階段か~と。
[11:51]大滝山分岐の辺りでようやく樹林帯を抜けて見晴らしがよくなり、安曇野の市街地が見えた。下ですれ違った人に「大滝山分岐に雷鳥がいたよ~」と聞いたので見回して探したけど、雷鳥の姿はどこにも見えず。
蝶ヶ岳ヒュッテに到着し、テント泊
分岐を過ぎて傾斜が緩くなり、斜めに上がっていくとようやく蝶ヶ岳ヒュッテに到着。稜線に出たらとたんに強風に煽られるようになった。とりあえずテント場のすみっコにテントを張ろうとするも、強風に煽られて四苦八苦する羽目に。
ハイマツの陰で風の弱そうな所にテントを先に張り、料金を払いに行く。北アルプスのテント場は料金がどこも一張り2,000円になったようだ。高くなったな~。
水はヒュッテ入口の左手角のところ。1リットル200円を料金箱に入れます。配管が分岐しているので屋内にも蛇口がありそうだ。
西側の槍・穂高方面は分厚い雲に覆われていた。
蝶ヶ岳ヒュッテの入口。
ヒュッテの中に入ったところ。やはり屋内にも飲料水用の蛇口がありました。テント泊、小屋泊問わず料金1リットル200円です。
蝶ヶ岳ヒュッテでランチ
この日は階段が連続する急登でくたびれたので小屋で何か食べようと思った。
カレーは山小屋でよく見かける。カルボナーラを出せるのはすごいですね。パスタは茹でるのに大量の水を使うけど。ど~れ~に~しようかな!
ラーメン(1,000円)にしました。尾瀬の山小屋のラーメンも1杯1,000円だったな。スープが腹に染み渡る。
この日の蝶ヶ岳山頂からの眺め
[14:18]ラーメンを食べ、蝶ヶ岳山頂へ登ってみると常念の方は雲が上がってよく見えるようになった。
槍・穂高方面は稜線が相変わらず雲の中。
ヒュッテを挟んで蝶ヶ岳山頂の反対側にあるピークから見たトイレ。向こう側の一番高い所が蝶ヶ岳山頂。
[17:25]夕方になると風が収まり、過ごしやすくなったものの、再び雲に覆われて夜は雨がパラパラ降り続いていました。
2日目:蝶ヶ岳~常念岳~常念小屋テント場
蝶ヶ岳ヒュッテ~常念岳
2日目の朝は5時前に起床。朝食は尾西の五目ごはん。
[06:20]パッキングを完了し、行動開始。ガッスガスだけどもう一度蝶ヶ岳山頂(2,677m)へ寄ってみる。ここはかつて長塀の頭と呼ばれていて、蝶ヶ岳の山頂は蝶槍のすぐ南にあった。いつの間にか標高の高いこちらが蝶ヶ岳の山頂という事になったようだ。
霧が凄すぎてピントも合いにくい(笑)。
晴れていればこれから絶景の稜線散歩を楽しめるのだが。
[06:51]歩き始めると青空が見えてきて、涸沢カールへと続く横尾谷がよく見えるようになった。
中央の谷は槍ヶ岳へと続く槍沢。
蝶ヶ岳周辺の広い稜線はどこも好展望な絶景ルートだ。晴れていれば…。
[07:03]横尾への分岐を通過。
後ろを振り返ったら雲の塊が蝶ヶ岳ヒュッテのあたりを直撃中。
[07:16]三角点のある旧蝶ヶ岳山頂(2,664m)。
蝶ヶ岳ヒュッテの方を振り返る。
これから一旦下って2,592mまで登り返して、また下って常念岳に登り返します。
横尾谷と槍沢はよく見えるものの稜線は相変わらず雲の中。
蝶ヶ岳~常念岳間唯一のハシゴ。
高山植物はちょこちょこ見かけた。
[08:32]一旦下り、2,592mピークに登り返したところ。
あの尖ったピークを蝶槍と呼びたくなるのも無理はない。
また樹林帯に戻ると蒸し暑くてたまらん。
[09:38]アップダウンがちょこちょこあり、2,512mピークにたどり着くと、一旦下って常念岳山頂まで一気に登る。
2512mピークの様子。
常念岳山頂の雲が晴れた。と思いきやまた雲が。
後ろを振り返ると、2512mピークと2592mピークの向こうに蝶槍が見える。
ひーこら言いながら花崗岩の山を登る。
花崗岩の上は歩きやすいですね。
あそこが常念の山頂だ!あとひと頑張り。実はこの後の何でもない場所でずっこけてしまうのであった。
通常の○が付いているルートから外れたので復帰しようとしたところ、浮き石に乗って踏み外してしまい、手を付いたときにガリッとやってしまった。足首も少しひねったけど歩行に問題無し。
1991年から山登りを始めて以来、最初のケガがここでした。しかし手袋をしていたので助かった~。危なくなさそうな所でも油断しちゃだめですね。
今回転倒した場所からの眺め。ちょうど雲が上がって蝶ヶ岳山頂が見えた。
[11:14]常念岳山頂直下、昼前の気温が約13℃
あの辺を越えれば山頂のはず。
やっぱりそうだ。
[11:29]ずっこけて手の甲を擦りむくというアクシデントがあったものの、無事常念岳山頂に到着。
晴れていれば絶景を拝めるはずの常念岳山頂は雲の中。
常念岳山頂で約30分休憩し、常念小屋へ下ります。今回の山行は晴れると思ったんだけどな~。
山頂すぐ下の三股への分岐。
約400m下の常念小屋が見えた。
北方の正面に見えるのは横通岳(2,767m)。奥の方に続く山は大天井岳。
常念岳~常念小屋は岩がゴロゴロしていてジグザグの道が歩きづらく、あまり早く下れない。
[12:55]予定通り、昼過ぎに常念小屋に到着。正面の柵で囲ってある所にテントを張った。
そして常念小屋でもテント泊料金は2,000円なり~。
マルタイの棒ラーメンを昼食にして、しばらく周辺を散歩。残念ながら分厚い雲のせいで眺望はよろしくない。
[18:46]日没時刻直前になってようやく槍ヶ岳~穂高間の稜線が姿を現した!遅いよ~。
19:00を過ぎると槍ヶ岳山荘、ヒュッテ西岳、北穂高小屋に明かりが灯るのが見えました。
反対側(東側)に目をやると安曇野の街の灯火と満月が明るい。
3日目:常念小屋テント場~一ノ沢登山口へ下山
下山ルートを三股から一ノ沢へ変更
[04:57]前日とはうって変わって雲量が減り、ご来光はまあまあ
横通岳上空の雲が薄っすらとピンク色に染まる。
本来なら下山コースは車を止めた三股の方へ取るはずでしたが、なんだかくたびれたので、歩く時間を短くするため一ノ沢へ下ることにしました。となると、一ノ沢から三股へタクシーで移動しなければならないため、形態の電波が入る常念小屋でタクシーの予約をしておきました。南安タクシーは「なんあん」タクシーと読むらしい。
[06:33]朝5時頃は晴れていたのにまたガスってしまった。蝶ヶ岳方面へ向かうグループは早めに出発したようです。
常念乗越周辺は裸地になっております。歩く人が多いのと強風のせいかな。
一ノ沢へはこちらから。
第3ベンチ。
第2ベンチから常念乗越まであと500m。
山肌が崩れているところを通過。
ちょっとしたから見るとこんな感じ。一見なんでもなさそうなトラバースですが、路肩はすごく弱いと思う。
最終水場の上にロープが渡されていて、木の枝がぶら下がっている。
一体何のためだろ??と思ったけど、これはきっと積雪期の名残ですね。ここは沢だからそこまで雪が積もっていて、ロープの支柱にしていたのでしょう。きっと。
最終水場の水源は沢水のようだ。
もちろん登山口から登ってきた人にとっての最終水場である。
胸突き八丁の高巻き道へ入る所には「滑落多発区間」の掲示が。道幅が狭いし路肩が弱そうなので、濡れている時は要注意。
階段部分とか雨天時はよく滑りそうです。
胸突き八丁の最下部。
3~4回木の橋を渡った。
下の方だと一ノ沢という名前が、上の方では烏帽子沢に名を変える。
古池や~。
[09:36]一ノ沢登山口に近い山の神に到着。大きな栃の木の根本に小さな祠があります。樹齢何年くらいだろ?
[09:45]常念小屋から3時間15分で下山。結構早めに歩いたつもりが、山と高原地図の標準コースタイムとあまり変わりなかった。やはり疲れていたらしい。
携帯の電波が使える常念小屋から連絡をしておくとここまでタクシーが来てくれます。一般車の駐車場はもうちょい下の方。
余裕をみて10:30にタクシーの予約を入れておいたが、にゃんともうすでに来ていた。ありがとうございます!ここから三股登山口第2駐車場まで車で約35分。8月11日は山の日の祝日で、やはり登山口の駐車場は満車になっており、路駐の車も多く見かけました。
[10:29]三股登山口の第2駐車場(森の広場駐車場)に到着。2日前はまだまだ余裕のあったこの第2駐車場も、山の日は満車でした。
下山後は「ほりでーゆ~ 四季の郷」で日帰り入浴
三股登山口から安曇野へ下る途中にある「ほりでーゆ~ 四季の郷」という温泉ホテルで汗を流しました。ここは料金が大人550円と、今どき安い方なのでありがたい。
風呂に入って次は昼めしだと車を走らせている途中、もう一回常念の方を振り返ると、ご覧の通り稜線は雲の中。昨日、一昨日もこんな状態だったのだろうか?中にいるとどうなっているのか分からないもんですね。
下山後のラーメンは「トリデン」で
下山後に行ってみようとお目当てにしていた洋食屋は何故か閉まっていたため、急遽ラーメン屋を検索してこの「トリデン」というラーメン店にたどり着いた。というか、もう何でも良かったのである。
場所はここ。駐車場あり。
トリデンのメニュー
迷わず中央のトリデンラーメンを注文。大将と女将さんの二人で調理も接客もしているようだ。
追加で「へためし」も頼んでみた。
トッピングにチャーシューも追加~。
さてすぐにやってきたトリデンラーメンとへためし。山で尾西のアルファ米を連続して食べた後はラーメンの脂がはらわたにジワーッと染み渡るゥゥゥ。
スープも、チャーシューも、ワンタンも味玉も全てうまい😋。麺はあっという間に平らげた。
へためしはラーメンのスープをレンゲでかけて雑炊っぽくしていただいたらこれもメチャウマ。まあ山から下りた後は何でも旨いですね。しかし後からトリデンラーメンの味を思い返すと、ここのラーメンは全国でもトップクラスなのではないかと思いました。