日程 | 【前夜発日帰り】2021年7月22日(木) |
メンバー | ぬこはち・こゆ |
天候 | 快晴 |
アクセス | 利用交通機関 車上日川峠の第一市営駐車場を利用 |
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
3Dマップ
歩行距離:7.3km
累積標高:596m(登り)、596m(下り)
歩行時間:3時間25分
休憩時間:1時間39分
標準コースタイム:3時間30分(山と高原地図)
グレード:(唐松尾根の登りが若干急かも)
コース定数:12.7
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 日帰り
- 行動
- 3時間25分
- 休憩
- 1時間39分
- 合計
- 5時間04分
今回の山行の費用
交通費 | 高速 | 浦和~勝沼 | 3,230円(ETC、深夜割) | 計 | 7,780円 |
勝沼~浦和 | 4,550円(ETC) | ||||
下山後の温泉 | 日帰り入浴 | 大菩薩の湯 | 大人(620円)x2 | 計 | 1,240円 |
合計 | 9,020円 |
参考リンク
上日川峠~唐松尾根経由~大菩薩嶺
[06:30]前日22時頃に出発し、笹子トンネル手前の初狩PAで車中泊してからこの上日川峠第一駐車場に到着。やはり朝3時4時に出発するより前夜発車中泊のほうが楽でいい。第2や第3駐車場はまだまだスペースに余裕たっぷりでした。
第2駐車場のすぐ手前のトイレ。
大菩薩周辺の案内図。現在地から、雷岩→大菩薩嶺→大菩薩峠→福ちゃん荘→上日川峠の時計回りで周回します。
ここから先も車道があるが、福ちゃん荘の宿泊客か食堂の利用者のみ駐車場を利用できる。
[07:00]車道でも登山道でも、どちらを使っても福ちゃん荘へつながる。登りは登山道で下りは車道を使うことにしました。
上日川峠~福ちゃん荘へはこんな感じの歩きやすい道が続く。
[07:23]福ちゃん荘の横に出た。
これは福ちゃん荘前の唐松尾根分岐トイレ。福ちゃん荘の駐車場にはまだロープが張られていました。山荘前にベンチやテーブルがあったので13分休憩。
福ちゃん荘から、まずは左の唐松尾根経由で大菩薩嶺(2,057m)を目指します。樹林帯を1時間ほど登るとパッと景色が開けてこんな眺めが飛び込んでくるので、登山初心者を連れてくると喜んでくれるだろうな~と思いました。
[08:45]唐松尾根を登り切ると雷岩という大きな岩があり、そこから西側を見ると手前の塩山市と中央の甲府市の向こうに南アルプスの山並みがくっきりと。
雷岩から大菩薩嶺へは樹林に覆われた尾根を10分ほど歩くとすぐに着けます。
[08:56]9分で大菩薩嶺に到着。何も見えねえ(笑)
にゃんと反対側も眺めなし。
とりあえず三角点はある。木が伸びる前は眺めが良かったのかな?
どうして標柱が2本も立っているのかよく分からねえ。
大菩薩嶺~大菩薩峠
[09:05]7分で雷岩へ戻ってきた。この雷岩だけ花崗岩なのか、周囲の岩石と質が違うような気がしました。ここから大菩薩峠(1,897m)へ向かって展望のよろしい尾根道を下ります。
大菩薩嶺~大菩薩峠間には所々花崗岩の露頭があり、休憩しながら眺望を楽しむのに適している。この眺めの良さが大菩薩の人気の秘訣ですな~。
介山荘のある大菩薩峠方面へ下る。
雷岩方面を振り返る。
眺めの良い岩場があったのでここでも小休止。危ない所は無いので小さい子連れでも大丈夫。
10枚くらい同じような構図の写真を撮ってしまった(笑)。
この先の鞍部が賽の河原で、すなわち昔の大菩薩峠が見える。稜線のこちら側、西側だけ草原が拡がり、反対の東側は樹林に覆われている。
どうして植生が稜線の東西で違うのか調べてみると、ヤマレコに大菩薩嶺付近の地質についての解説があり、それによると「大菩薩嶺山塊は、南東側(南西側の間違いか?)はいわゆるカヤト(ススキ)の多い高原状の山容で、北東側は木々がうっそうと生い茂っており、植生がずいぶんと違います。しかしこれは地質の違いではなく、人工的な改変だと思われます。」だそうだ。ほほー。
稜線のこちら側は甲斐国で、東側は武蔵国で幕府の直轄領だったから、長年の間、東側の樹林に手出しできなかったのではないかと思ったりした。
右上の賽の河原(旧峠)から少し登り返して向こう側に下ると現在の大菩薩峠と介山荘が見える。
[09:35]雷岩から30分ほどの下りで賽の河原に到着。
賽の河原の道標。周囲にケルンがいっぱい。
賽の河原には避難小屋もある。雷岩から大菩薩峠までは吹きさらしのルートなので、悪天候時は注意。
少し登り返すと介山荘のある、現在の大菩薩峠が見えた。
大菩薩峠に立つ比較的新しそうな五輪塔。
今日は陽射しが強すぎて暑いので、介山荘そばの木陰を探してお昼ごはんにします。
介山荘のそばに立ち並ぶ地蔵群。なんじゃろこれは?
[09:55]大菩薩峠に到着~。明治12年頃、賽の河原を通る旧道はより標高の低いこちらへ付け替えられたため、大菩薩峠の位置も変わったそうな。
介山荘の休憩所で頂いたかき氷(400円)。山で食べるとうまいな~。
大菩薩峠の介山荘は登山者が数多く訪れるため、観光地の土産物屋っぽくなっている(笑)。
大菩薩の山バッジも買える。
[11:10]最後に記念撮影して下山開始。まだ昼前なんだよね。
介山荘から上日川峠へ下山
大菩薩峠から福ちゃん荘へ向かって下るコースは荷揚げ用の車も通れる程の幅があり、傾斜もゆるくて本当に観光客向けだ。
途中にあった沢地形を埋め尽くす苔むした岩石群。
勝縁荘という深田久弥が訪れて著書の日本百名山の中でも言及した山小屋前を通過。「大菩薩峠」を記した中里介山も寄宿した山荘で、2014~2015年に営業を一時的に再開したことがある。
[11:35]富士見山荘前でちょいと休憩。もう営業しておらず、朽ち果ているのを待っているかのようだ。
窓ガラス越しに中を覗くと、手入れはされている。
富士見山荘前から見えた富士山。昔の写真を見るとこれらの樹木の背が低くて眺めが良かったらしい。
[11:41]大菩薩峠の介山荘から30分ほどで福ちゃん荘へ下ってきた。
荷揚げに車を使える山小屋は物資が豊富だ。4分休憩して、上日川峠駐車場への最後の下りは車道を使う。車道の方がアップダウンは少ない。
大きめなサルノコシカケを発見。
[12:01]朝出発した登山口に無事帰還。
上日川峠のロッヂ長兵衛でも色々売っている。
14:00発のバスが待機中。
下山後は大菩薩の湯へ
上日川峠から15分ほど車で下ると大菩薩の湯に到着。割と空いていました。
上日川峠から大菩薩の湯までの道のりはこの通り。
塩山フルーツラインを通って勝沼ICへ戻る途中、道沿いにポツポツと桃の販売所があったのでそのうちの一つに立ち寄ってみた。そこは「三喜園」という白桃農家の販売所で、白桃とスモモの試食をさせてくれた。完熟した桃は柔らかくて、皮を剥くと果汁がジュースのようにあふれだす。頬の唾液腺がキューッとなるほどあまりに美味しかったので、20個2,000円の箱で買って帰りました。1個100円の美味しい桃を目当てにまた来年も訪れたい。