日程 | 【日帰り】2021年2月28日(日) |
メンバー | 【単独行】ぬこはち |
天候 | 快晴 |
アクセス | 利用交通機関 車谷川岳ロープウェイの屋内駐車場を利用(1,000円)。 |
2021年2月28日(日)に日帰りで登った谷川岳の記録です。本来は2月14日(日)に登るつもりでしたが、高速道路に乗る直前に尖った鉄片を踏んで左後輪がパンクしてしまい、行けなくなった後の再挑戦です。14日はタイヤに鉄片が刺さったまま何とか自宅へ帰還し、ノーマルタイヤに換装できました。2021年2月の週末は全て快晴の天気に恵まれて、どの山も登山日和でしたね。2月13日(土)に大きな地震があり、安達太良山の登山口につながる道路が地割れで通れなくなったり、福島の二本松で東北道が土砂崩れのため通行止めになったりしていましたが、谷川岳方面は無事だったようです。
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
歩行距離:7.3km
累積標高:875m(登り)、875m(下り)
歩行時間:4時間1分
休憩時間:1時間22分
グレード:
コース定数:18.7(雪山中級者向き)
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 日帰り
- 行動
- 4時間01分
- 休憩
- 1時間22分
- 合計
- 5時間23分
今回の山行の費用
交通費 | 高速 | 浦和~水上 | 3,070円(ETC深夜割引) | 計 | 6,390円 |
水上~浦和 | 3,320円(ETC休日割引) | ||||
駐車場 | 谷川岳ベースプラザ | 1,000円 | 1,000円 | ||
ロープウェイ | 往復 | 2,100円(大人) | 計 | 2,000円 | |
モンベル割引 | -100円 | ||||
下山後の温泉 | 日帰り入浴 | 湯テルメ谷川 | 630円(大人) | 630円 | |
合計 | 10,020円 |
参考リンク
谷川岳ロープウェイ・ベースプラザから往復
前日の土曜夜に出発し、関越道の駒寄PAで力尽きて車中泊。5時頃に起きて谷川岳ロープウェイのベースプラザ駐車場に着いたのが6時前。6時半頃にエレベーターをチェックすると動くようになっていたので、早速6階のチケット売り場前に移動した。
3番目をゲット。ロープウェイのチケット販売開始まで近くのソファに座って仮眠します。この時はロープウェイの始発に乗れるぞ~と思ったのですが、そうはうまく事が運ばなかった。ここに並んでいるスノーボーダーの人達は代表でチケットをまとめ買いをする担当だったらしく、7階のロープウェイ乗り場前にはすでに行列が。まとめ買いをした人が乗り場のグループにチケットを渡していましたね。
でもまあ営業運転開始直後の9時ちょい過ぎには乗ることができたのでヨシとします。
天神平~谷川岳山頂
[09:17]アイゼンを装着し、奥に見えるねこ(^・・^)に向け出発~。左がトマの耳、右がオキの耳です。斜面をトラバースする夏道と違って、冬道はスキー場の脇を一気に稜線へ上がります。この最初の急登が一番疲れるかも。
稜線に上がった所から眺めた谷川岳。この天神尾根伝いに立派な白ぬこ様を登らせて頂きます。よく見ると先行する登山者の黒い点がポツポツ見えますな。
谷川岳は人気がある山なので、降雪直後の朝イチでなければ踏み跡はバッチリ残っている。
誰かが掘った雪洞の跡っぽい。ザックとソリと、雪面に突き刺したポールに引っかかったスノーアンカーが何かのメッセージなのだろうか…。なーんちゃって。
さていつも気になる巨大土管が西側の谷間に見えてきました。関越トンネルの群馬県側換気塔です。同じ作りの換気塔が新潟県側にも存在します。
場所はここ。
高度を上げるとねこの横顔と右目だけ見えるようになった。
熊穴沢避難小屋
[10:20]熊穴沢避難小屋に到着。小屋の本体は雪の下に隠れている。
雪に埋まる前の熊穴沢避難小屋。↑↑の写真では、出入口の右横の柱の先っぽだけが雪の上に突き出ている。
雪がなければ鎖場があるはずの斜面を登り終えて振り返ったところ。
この斜面は雪がなければ一面笹で覆われている。
この正面の大斜面を登り切ると肩の小屋に出ます。雪が無ければ階段のある所かな。右側の西黒尾根から登ってきた人達が見えるようになってきた。
で、また振り返ったところ。
山頂が人で埋まる前に写真を撮りたかったので、肩の小屋で休憩せず通り過ぎて山頂へ向かった。
谷川岳・トマの耳
[11:51]双耳峰である谷川岳の山頂の一つ、トマの耳(1,963m)に到着。新しい標柱に縦の割れ目がありますが、これは2020年8月11日の落雷によるもの。
おはようございます、今朝8時頃の様子です。天候は雨、霧。気温14度、北西の風4~8メートル。昨日の雷でトマの耳の道標に落雷しました。雷が鳴り出したら稜線上は危険です。山頂、特にトマの耳には絶対に近づかないで下さい。雷予報が出ていますので、十分ご注意下さい。本日ロープウェイ運休です。 pic.twitter.com/iiNGvNzDkk
— 谷川岳肩ノ小屋 (@gunmanooyama) August 11, 2020
肩の小屋のツイートに書いてあった。
本日は絶景なり~。背後に見える山は、右から武尊山、日光白根山、至仏山と燧ヶ岳。左端に見えるは平ヶ岳のはず。この時はまだ人が少なかったので写真が撮りやすかった。
登ってきた天神尾根のルートをトマの耳から見下ろす。左の斜面にスキーヤーが滑り降りていった跡が残っていますね、おそろしや~。
もういっちょ、東側の眺めを見てみましょう~。この写真だと皇海山も写っていた。
反対の西側の眺め。右奥に山頂湿原が平らに見える苗場山とかぐらみつまたスキー場。中央の真っ白な稜線は奥に見える仙ノ倉山と平標山へと続く天空の道。左端奥に浅間山が見える。今日は噴煙なし。
北にはこれから向かうオキの耳(1,977m)が見える。巨大な雪庇が見るも恐ろしい。
これが雪庇の割れ目。雪庇の下に地面はありませぬ。
谷川岳・オキの耳
[12:12]トマの耳から12分でオキの耳に到着。
今日の谷川岳山頂は人が多いので、さらに奥の方にある奥の院でお昼にします。鳥居が見える所が富士浅間神社奥の院。
オキの耳もトマの耳も人で一杯になってきた。
谷川岳・奥の院
オキの耳から4分で奥の院に到着。そんなに離れていないが、こちらの方がずっと静かである。
下半分が雪に埋まった奥の院の鳥居と頭だけ見える小さな祠。
この祠は比較的新しいもの。古い祠が岩の隙間のどこかに隠れているらしいが、いつも積雪期に来るので見たことがにゃい。
奥の院の鳥居から見た谷川岳オキの耳とトマの耳。
平標山へと続く稜線も角度を変えて眺めるとええですな~。
この辺は風が強かったので左上の岩の陰でザックを下ろした。
昨夜沸かしたお湯はサーモスの山専ボトルに入れておくと14時間経ってもカップラーメンを作れるほどアツアツのままで素晴らしい。しかしカップヌードル自体は急いで食べないとあっという間に冷めるのである。
もと来た道を戻って下山
食べ終わった頃、人がぞくぞくと奥の院へ流れてきたので撤収。
オキの耳直下。頂上から雪庇に向かって点々と小動物の足跡が残っているように見える。鳥の足跡かな?
雪庇についた風紋がきれいだな~。この先は断崖絶壁です。
オキの耳の標柱で写真を撮ろうとする人々の行列が出来ていた。
この稜線はいくら見続けても見飽きない。
さてトマの耳の方へ戻る。
雪庇の割れ目のそばからトマの耳を見る。
雪庇の割れ目。
トマの耳~オキの耳間の踏み跡が雪庇に近すぎるのではないかと心配する声がツイッター上ではありましたが、そんな事はなかったですね。
肩の小屋に向かって下る。
今日の小屋の辺りは風が弱くて休憩適地でした。
西黒尾根分岐を示す標識で記念撮影。
肩の小屋は春まで閉鎖中。外のトイレも鎖で縛られて使用禁止。
[13:25]下山開始。
群青色の空を拝めるのは冬だけですね。
午前中は雪が固く締まって登りやすかったが、午後は雪がグズグズで滑りやすかった。
ヒップそりで下る人も多い。
[13:45]肩の小屋から20分で天狗の留まり場に到着。
こんなピークあったっけ?と思いながら乗り越えると、
熊穴沢避難小屋の上の辺りでした。
斜面をしばしトラバースしてから稜線上に戻る。
スキー場の上に無事帰還。谷川岳を振り返ると猫目(=^・・^=)がくっきりなのがイイね(笑)。
ここまで来たら自分の好きなようにロープウェイ駅まで戻りましょう。ヒップソリで滑った跡は歩きづらい。ちなみにオレンジ色のポールの向こう側がスキー場場内です。14:40に天神平着なので、奥の院から1時間55分で下山してきました。歩行時間は4時間1分で、ちょうどいい運動でした。おつかれ山~。