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2024-04-28(日)

【西伊豆】烏帽子山・千貫門・高通山

駿河湾越しに富士山の眺めを楽しめる西伊豆の名峰・高通山と、大昔の火山の名残をめでる日帰り子連れ登山

ホーム山行記録子連れ登山【西伊豆】烏帽子山・千貫門・高通山
日程 【日帰り】2021年1月10日(日)
メンバー ぬこはち・みー
天候 快晴
アクセス
利用交通機関

雲見海岸の駐車場(夏季は有料)から烏帽子山と千貫門を訪れた後、車で雲見地区ふれあいパーク駐車場(無料)に移動してから高通山をピストン。
経路を調べる (google transit)
行きの経路 帰りの経路

海と山の景色両方を楽しめる場所はどこかないだろうか…と検討した結果、今回は西伊豆の高通山に目を付けました。西伊豆の荒々しい海岸の向こうに富士山の秀麗な稜線を眺められる高通山(519m)をメインに、雲見集落すぐそばの烏帽子山と千貫門を訪れた記録です。

【前編】雲見の烏帽子山と千貫門

地図・ルート・標高グラフ・移動ペース

ルートの詳細データ
最高地点:162m (烏帽子山山頂)
歩行距離:3.9km(車道含む)
累積標高:378m(登り)、381m(下り)
歩行時間:1時間8分
休憩時間:49分
グレード:
コース定数6.7(初心者・観光客向き)
コース定数とは歩く時間、歩く距離、登った高さ、下った高さの4つの要素を使って数値化したもので、次の式を用いる。 1.8×時間(h)+0.3×歩行距離(km)+10×登りの累積標高(km)+0.6×下りの累積標高(km)
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。

行程とコースタイム

日帰り・前編
行動
1時間8分
休憩
49分
合計
1時間58分
S雲見海岸駐車場09:1440分 09:54烏帽子山山頂 10:0616分 10:22雲見浅間神社入口7分 10:29千貫門入口12分 10:41千貫門10:5219分 11:11雲見海岸駐車場G
コースタイムの見方:
移動時間
到着時刻通過地点の地名出発時刻

今回の山行の費用

交通費 高速 浦和~沼津 4,170円(ETC・深夜)    
沼津~浦和 5,360円(ETC・休日) 9,530円
伊豆縦貫道 沼津~月ヶ瀬 400円    
月ヶ瀬~沼津 400円 800円
        合計 10,330円

+ガソリン代

まずは雲見海岸から烏帽子山へ

雲見海岸駐車場

北側から車で来た場合、雲見海岸の駐車場は「↖雲見温泉」の標識に従い、橋の下をくぐるとたどり着ける。

雲見海岸駐車場の奥の方

そしてさらに奥の方まで行くと「浅間神社参道入口」そばに駐車できます。

雲見海岸駐車場・浅間神社参道入口

[09:14]ここから上がると参拝者専用駐車場の前に出られる。階段の上に見える柵が車道脇の歩道部分。

雲見浅間神社の由来

にゃんだこれは?「海抜163mに磐長姫尊を祀る雲見神社となりました。」から突然始まる文章はいきなり木挽き職人が願掛けをした話になり、そして脈絡も無く「現代は武運長久の神様だと全国から信者がたえません。」で終わる。雲見浅間神社の由来の説明になっとら~ん!!(笑)

雲見浅間神社参拝者専用駐車場

こちらが道路からすぐ入れる方の参拝者専用駐車場。4、5台止められる。

雲見浅間神社参道入口(烏帽子山登山口)

雲見浅間神社参道入口のトイレ

参拝者専用駐車場の隣にあるトイレと参道入口(登山口)。

烏帽子山・雲見浅間神社案内図

拝殿からの320段の階段は傾斜がすごいらしい。

雲見浅間神社と神々の物語

烏帽子山で富士山をほめるとケガをすると、ゆるキャン△にも書いてあった。

拝殿前でぬこ発見

雲見浅間神社拝殿のねこ

拝殿前の手水舎にねこがいた。

首輪をしているにゃーん。残念ながら触らせてくれませんでした~。

雲見浅間神社拝殿前から見た富士山方面

拝殿前から見た富士山方面。

途中で角度が急になる320段の階段

雲見浅間神社拝殿から中之宮へ320段の階段を登る

階段があらわれた!

雲見浅間神社参道の階段

上の方で角度がさらに急になっている…。この階段はすり減っているのか、手前に傾いているのが滑りそうでおっかない。

雲見浅間神社本殿への登り

階段を終えるとジグザグで高度を稼ぐ。

雲見浅間神社参道・相思の根

相思の根。根っこが絡まっているのだろうか?

雲見浅間神社本殿下の岩場

岩場を見て喜んでおります(笑)。

雲見浅間神社本殿(烏帽子山山頂)

雲見浅間神社本殿下の階段

[09:54]雲見浅間神社本殿下の階段に到着。

雲見浅間神社本殿・烏帽子山
山頂からの眺めについての案内

ここから見た地形の特徴についての解説。あちこちに伊豆半島ジオパークの案内板があって勉強になる。

烏帽子山山頂(雲見浅間神社本殿)からみた千貫門へ下りるルート

烏帽子山を下りた後、谷間にある雲見の集落を抜け、海岸の斜面に付けられた道を辿って千貫門へ行く予定です。

烏帽子山山頂(雲見浅間神社本殿)からみた雲見集落

雲見の集落。

烏帽子山山頂の展望台

烏帽子山山頂(雲見浅間神社本殿)の岩に埋め込まれた講和記念の石板

烏帽子山山頂の岩には「講和記念」の石板が埋め込まれていた。日付が昭和21年7月16日と読めるのだが、サンフランシスコ講和条約が結ばれたのは1951年なので未来の講和を記念しておる…。1946年にどの国と講和したのだろうか??展望台が作られたのが昭和21年ということなのか、よく分からん。

烏帽子山山頂展望台への階段

この古そうな階段と手すりが信用できなくて怖い。

烏帽子山山頂(雲見浅間神社本殿)から見た駿河湾と富士山

展望台から見た富士山。眺めは最高ですが、高所恐怖症のためガクブル。こわいよ~。

烏帽子山山頂(雲見浅間神社本殿)から見た駿河湾の向こうの御前崎

駿河湾の向こう側に見える御前崎。火星人がこの青い星を見たら何と思うんだろう?

烏帽子山山頂(雲見浅間神社本殿)から見た、南側の千貫門と高通山(奥)

烏帽子山展望台の南側にはこの後向かう千貫門と高通山(奥のピーク)が見える。夕日の絶景がウリの「雲見・夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」も見えますね。あのキャンプ場に今度行ってみたいな。

烏帽子山山頂から見た雲見浅間神社本殿の屋根

この烏帽子山の標高が162mなので、ここは東京タワー大展望台の高さ150mと同じくらいです。大展望台の屋根くらいかな?つまり東京タワーの大展望台へ階段で上がるのと同じ経験をここ烏帽子山で得られるのである。こっちの階段の方がおっかないけど。

烏帽子山を下りて千貫門へ向かう

雲見浅間神社参道の階段を下る

眺めを十分に堪能してからげざーん。この階段は上の方が急斜面になっているのがよく分かる。

雲見浅間神社参道の灯篭

参道入口の灯篭群。

千貫門入口へ

参拝者専用駐車場から道路に出て、太田川沿いの路地を伝って千貫門へ向かう。この太田川の流れを地図で辿ると最上流部に新しいゴミ焼却場があり、その脇に高通山登山口がある。さらに調べると、かつて古いごみ処理施設が高通公園(雲見地区ふれあいパーク)の北側にあり、埋め立て処分をおこなった場所が公園になっているようだ。古い埋め立て処分場からの排水がこの川を介して雲見の海に流れ込んでないといいですけどね。

千貫門への通路入口の新しい橋

[10:29]雲見の集落を流れる太田川に新しくかけ直されたこの歩道橋を渡って千貫門へ出発~。

千貫門についての解説

千貫門についての解説。烏帽子山も千貫門も、周囲にある岩峰は全て大昔の火山の火道の名残だという解説。ほうほう。

千貫門

雲見・千貫門

海岸へ出る道を登ると峠から千貫門が目の前に見える。このような岩峰は伊豆が本州に衝突する前に噴火した海底火山や火山島の残滓だそうだ。

千貫門周辺の岩礁と御前崎(奥)

これらもそうかな?水平線上右側に御前崎が見える。

千貫門についての解説

千貫門の名前の由来について。かつては浅間門と呼ばれていたものが、見る価値が千貫文に値するということで千貫門と呼ばれるようになったそうだ。

千貫門手前の崩落個所

千貫門への通路・崩落個所

海辺に下る通路が土砂に押し流されている。周囲に落石の破片が多数散乱。防護柵も倒壊。

千貫門への通路・崩落個所

日数が経っているらしく、土砂は踏み固められていたので難なく通過。山登りをする人なら分かるはずですが、この通路を通る時は上の方に注意を向けて、落石の音や気配がしたらすぐに退避しましょう。

千貫門前

[10:41]千貫門のビーチに降り立った。漂着物が多い。

千貫門から見た烏帽子山(雲見浅間神社本殿)

ここからは、雲見の集落側からは見えない荒々しい烏帽子山の岩壁が見える。頂上の展望台部分はポロっと落ちてもおかしくないんじゃないかと思わせる。怖いわけですよ。

千貫門

千貫門の海食洞越しに夕日を拝むことができたらいいでしょうな~。

雲見海岸駐車場へ一旦戻る

千貫門への通路・崩落個所

[10:52]来た道を戻る。この崩落個所以外は普通に歩きやすい、観光客向けの舗装された通路です。山側の防護柵があまり信用ならんので落石注意。地盤が緩んでいると斜面が崩れるかも。

千貫門から雲見海岸駐車場へ戻る

車道に出て駐車場へ戻ります。周囲に駐車場が一杯あるものの、全て民宿や旅館の駐車場っぽい。

雲見温泉バス停

雲見温泉バス停。

雲見温泉バス停

反対側のバス停の待合い。ここから高通山登山口までバスが通っていればグルっと周回するコースを楽に取れるのだが。

雲見温泉バス停そばで見かけた鬼瓦

鬼瓦。

雲見のビーチ

雲見海岸駐車場に戻ってきた。次女が貝拾いをしたいというのでしばらく付き合う。この辺りは花崗岩が砕けて出来た砂がたまっていて、美しい砂浜を作りだしている。20年前は下水や焼却灰を湾内に捨てていて、汚染されていたらしいが。

雲見海岸の砂浜

水深の浅い所は海面の色がエメラルドグリーン。きれいに輝くあわびの貝殻を拾った。ここから車で高通山登山口の駐車場へ移動す。

【後編】車で移動してから高通山をピストン

ルートの詳細データ
最高地点:519m (高通山山頂)
歩行距離:2.6km
累積標高:349m(登り)、350m(下り)
歩行時間:1時間1分
休憩時間:1時間24分
グレード:
コース定数6.3(初心者・観光客向き)
コース定数とは歩く時間、歩く距離、登った高さ、下った高さの4つの要素を使って数値化したもので、次の式を用いる。 1.8×時間(h)+0.3×歩行距離(km)+10×登りの累積標高(km)+0.6×下りの累積標高(km)
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。

行程とコースタイム

日帰り・2
行動
1時間1分
休憩
1時間24分
合計
2時間25分
S高通公園駐車場11:3453分 12:27高通山山頂 5分 12:32北展望台13:284分 13:32高通山山頂13:3822分 14:00高通公園駐車場G
コースタイムの見方:
移動時間
到着時刻通過地点の地名出発時刻

高通公園駐車場

高通公園の駐車場

雲見海岸駐車場から10分ちょいで高通公園(雲見ふれあいパーク)駐車場に到着。

高通公園のトイレ

ここのトイレは清潔に保たれている。

高通公園の入り口

ゴミ焼却場のグラウンド横を通って登山口へ進む。

高通山のトレイルについての案内

高通山から雲見へ下り、千貫門と烏帽子山を回ってから徒歩で県道を使ってここに戻るコースを取る人も多い。

高通山登山口から山頂へ

高通山の登り

[11:34]尾根筋の登りからスタート。お昼は山頂で取る事にします。

高通山の登り

この柵があるのは下の方だけ。

高通山の階段

しかし延々と階段が続く。

高通山の上の方

ぬおー。

高通山山頂下

もうそろそろ頂上か~?と思ったらまだまだ階段が続く。

高通山山頂と北側展望台

高通山山頂直下

[12:27]高通山山頂 (519m)に到着。

高通山からの眺望

おおっ!すごい眺めだ。

高通山山頂の三角点

とりあえず高通山の三角点にタッチ!

高通山山頂の道標

高通山山頂からだと富士山側が見えない。雲見入谷バス停の方へ向かい、北側展望台でランチにします。

高通山北側展望台

高通山展望台

少し下って北側展望台に荷物を下ろす。このベンチからの眺めは最高ですな。他に誰もいないので独占。

高通山から見た烏帽子山と千貫門

北側展望台から、千貫門と烏帽子山の眺め。

高通山から見た雲見

雲見の集落も上から見ると狭いな~。

高通山から見た千貫門

千貫門のアップ。

高通山山頂からの南アルプス

駿河湾の向こうに見える白い峰々は南アルプス。

高通山山頂でランチ

ランチはカップラーメンと磯辺焼き。

高通山山頂からの眺望

北側展望台で1時間ほど過ごした後、山頂の方へ戻ってきた。ここのベンチも眺めよし!標高519mだと真夏は暑すぎると思うので、良く晴れた冬の日にここへ来ると空気が澄んで眺めも最高にいいと思います。

高通山山頂からの眺望

南側の伊豆半島先っぽ方面。

高通山山頂からの眺望

水平線と遠くに浮かぶ雲がいいね。

高通山山頂からの眺望

東南には伊豆諸島が遠望できる。

高通山から見た伊豆諸島

伊豆大島は利島の左側に見える。いつか神津島の天上山を登ってみたい。

高通山山頂

たまには自分の写真も撮っておく。単独行や子連れ山行ばかりだと、自分の写真を撮らなくなってしまう。

高通公園駐車場へ下山

高通山

下山が超早い次女。

高通公園(雲見地区ふれあいパーク)

このごみ焼却場は南伊豆町との町境界ギリギリに建てられている。シムシティでもごみ処理施設は端っこに建てますしね~。現実でも同じだね。

高通公園(雲見地区ふれあいパーク)駐車場

[14:00]22分で山頂から下りてきた。早っ!

動画で軌跡を振り返ってみる

Relive ‘2021-01-10 烏帽子山・千貫岩・高通山’

この山行の感想

今回訪れた烏帽子山・千貫門・高通山は海に面した低山で、冬の澄んだ晴れの日に登ると富士山や周囲の海の景色だけでなく、伊豆七島や南アルプスの稜線も見えてしまう大展望の山でした。おすすめです。

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