2015年10月22日(木)、昨日の月山に引き続いて今日は出羽富士とも呼ばれる鳥海山を目指しました。ただし、軽アイゼンを持っていなかったため、途中の御田ヶ原で引き返した記録です。
今回の山行ルート
前日は月山を後にして酒田市内で夕食を取り、遊佐の福浦駅近くにある道の駅・鳥海ふらっとで車中泊。パラパラと雪が降る寒い夜でした。朝4時に起床し、道の駅の向かい側にあるコンビニで温かい朝食をゲット。早速、鳥海ブルーラインで鳥海山登山口の一つである鉾立へ向かいました。鳥海ブルーラインは冬季通行止めになる道路で、翌日の2015年10月23日から夜間通行止め、11月4日から2016年4月下旬まで全面通行止めになっていました。その年の開通期間や規制情報は、山形県の道路規制情報のホームページでチェックしてください。ちなみに鳥海ブルーラインの山形県側は県道210号で、秋田県側は県道131号です。
鉾立登山口駐車場~御田ヶ原
[06:20]鉾立の駐車場には食事を取れる立派な施設とキレイなトイレ、登山道入口に登山届けを入れるポストが小さな小屋の中にあります。6時前に駐車場に着いた時は他に誰~もおらず、多少不安を憶えたものの、準備を整えて出発。少し上の展望台辺りまでは観光客用に整備された道です。夏は人が多そうです。
駐車場を振り返ると車が数台増えた。よかったよかった。全く土地勘が無い山域での単独行動は結構不安になるもので。
海岸沿いに目を走らせると酒田港が見える。雲が多いうえ、ここは西側の斜面のため朝は暗い。
上昇気流が発生し始めたのか、谷間から雲が湧き上がる。
[07:00頃]鳥海山の向こう側、つまり東側から青空が見えるようになった。
[07:35]賽の河原に到着。石畳状の登山道が続く。
ちょっと休憩していたら陽が届き始めた。
月山と同様、背の高い樹木が生えていない。
海に突き出た町はおそらく秋田県側の象潟。
[08:10]御浜小屋に到着。この時期は無人でした。トイレも閉鎖中。
およそ16万年前の噴火口に水が溜まって出来た鳥海湖。ここで眺めを楽しみながら15分ほど休憩。
山頂の方は厚い雲に覆われたまま。
北西側の眺め。やはりあの港町は秋田県にかほ市の象潟。
またちょっと登り始めて御浜小屋を振り返る。
御浜小屋の向こうに続く稜線。冬は雪が多いんでしょうね。
また違う角度から眺める鳥海湖。特徴的な溶岩ドームが鍋森(1652m)。
日本海側から山頂へ向かってどんどん雲が上がってくる。
[08:35]御浜小屋から10分ほどで御田ヶ原に到着。ここで山頂から下りてきた人と話すことが出来ました。道の様子を尋ねると、七五三掛から上は凍ってカチカチだよとのこと。今回は軽アイゼンを持ってこなかったので、この辺で登頂をあきらめることにしました~。
傘雲に覆われた鳥海山山頂。傘雲は天気が下り坂の時に現れるんだっけ?と思い出し、ここから先に進むのを躊躇したのでした。
御田ヶ原にあった小さな祠。
傘雲が少し取れて山頂がチラッと見えた。確かに雪が付いていて、2015年当時の私だとここで引き返しちゃいましたが、今の私ならもっと上まで行きますね。
空自の救難捜索機が私を中心にして周りをグルグル旋回し続けているんですが、遭難者と間違われてなければいいな(汗)。
御田ヶ原で1時間ほど行動食を食べつつ眺めを堪能し、下山開始。あっという間に賽の河原に下りてきた。この辺りで他の登山者とすれ違い始めた。
鳥海山周辺の雲が晴れてきた。くそー。
傘雲が散って晴れてしまった鳥海山山頂。天気は下り坂じゃなかったんかい…。
ダケカンバの赤い実。
[11:35]ゆっくり2時間かけて鉾立の駐車場に帰還。昨日の月山に引き続いて、今日も最高の登山日和だったようです。
鉾立登山口駐車場のトイレ。売店とレストランが営業しており、結構人で賑わっていました。ラーメンを食べてからいざ温泉。
下山後の温泉など
鳥海ブルーラインで遊佐町の方へ下りるとすぐに見つかる、鳥海温泉の日帰り入浴施設「あぽん西浜」へ向かった。
場所はここ。この鳥海温泉はお湯が独特で、石油の香りが強くて舐めるとかなり塩辛い。湯上がりはずっとポカポカした感じが続きました。
風呂の後は近くにあった鳥海山神社の本殿へお参り。同じ場所に月山神社もあった。
静かな境内への入り口。
結構長い石段を登る。
登りきった所の鳥居。
お参りをした後は海岸へ移動し、十六羅漢岩駐車場に車を止めて周辺を散歩。
明治元年(1868年)に建立された磨崖仏。
風力発電が遠くに見え、その向こうに酒田が見える。
海原の長めを楽しんだ後はこれまた近くにある石原莞爾の墓所を訪れてみた。地元の有志によって清掃、整備されているようです。