2014年9月23日(水)から山小屋泊で会津駒ヶ岳の奥にある中門岳まで往復してきました。台風が近づきつつあるものの、小屋から見る夕陽や周辺の草紅葉を楽しめる良い山行でした。駒の小屋は素泊まりのみですが、ランプの灯る団欒室で宿泊客が各々自炊した夕食を分け合っておしゃべりするのも居心地よくておすすめ。
今回の山行ルート
歩行距離:17.6km
累積標高:1,653m(登り)、1,510m(下り)
歩行時間:5時間50分
休憩時間:2時間20分
グレード:
:
今回は電車とバスで登山口を目指します。JR宇都宮線→東武日光線栗橋駅→東武鬼怒川線下今市駅→野岩鉄道と乗り換えて、会津高原尾瀬口駅に8:46着。乗り換えが結構面倒くさいので、特急リバティーを使った方が楽でおすすめ。駅の売店でバスの切符を買い、尾瀬の沼山峠行きのバスが9:40に出るまでしばらく待ちます。バスに乗ると1時間ほど揺られて会津駒ヶ岳登山口バス停に10:48着。平日だからか、ここでバスを降りて会駒を目指す人は私一人だけでした。
登山口~駒の小屋
[11:00]バス停から登山口方面に歩くとすぐトイレがあり、ここで準備を整えて出発。登山口まで林道を30分歩きます。車で来ればこの時間を短縮できますな。
[11:30]階段の登り口に登山届ポストがあるので、事前に作成して印刷した届をぐいぐい押し込む。すでに一杯になっていました。ここにトイレはありません。周囲は道沿いに車が止められていた。おそらく早朝から登り始めた日帰り登山者は多いのでしょう。
途中の水場近くの休憩適地まで樹林帯の九十九折りをひたすら登ってゆきます。ある程度高度を稼ぐとようやく樹林の隙間から周囲の景色を拝めるようになる。
[13:15]登山道から少し下ったところにある水場への入口前の広場に到着。駒の小屋までのちょうど中間地点かな?ここにはベンチがあります。周囲を見渡すと、、、トイレットペーパーの残骸の白いものが目につくので、周辺の茂みにうかつに入り込まない方がいいかも。
[14:40]樹林帯を抜け、眺めの良い所へ出てきました。休憩用のベンチがあったので小休止。今夜宿泊予定の「駒の小屋」が見えたので一安心。
もうすぐそこだ!と思ったものの、意外と時間がかかった。20~30分くらい。
池塘を見ると棒を突っ込んでかき回したくなるが、我慢我慢。
木道は古びてガタガタです。
空模様はまだ大丈夫ですが、台風が接近しつつあるため巻雲が現れている。
すぐそこにあるのになかなか近づかない山小屋。
[15:00]バス停から4時間、登山口の階段から3時間半で駒の小屋に到着~。駒の小屋は素泊まりのみの山小屋で宿泊料は一人¥3,000(2015年現在)。小屋の定員は28人で、定員オーバーのギュウギュウ詰めにすることは無いそうです。今夜の宿泊客は私を含めて5名でした。
ランプの宿、駒の小屋と周囲の景色
小屋の前に設置されたテーブルから、池の向こうに会津駒ヶ岳山頂がよく見えます。登頂は翌朝の予定。
南西には尾瀬の燧ヶ岳と至仏山がよく見える。
[17:33]9月23日の日の入り時刻は17:34です。薄い雲が高層に広がっているので夕焼けがきれいですな~。標高2,000m近くから見ると、日の入りが平地よりも若干遅れます。
日が暮れたのでランプが灯された。
宿泊者が少ないので皆ここで夕食を作る。満員の時はどうするんでしょうね?皆でワイワイと山の話などで盛り上がり、20時になったところでお開きにして消灯。
自炊室のテーブル、昼間の様子。
駒の小屋から会津駒ヶ岳と中門岳を往復
翌9月24日(木)は会津駒ヶ岳のさらに奥にある中門岳(2,060m)まで軽装で往復します。昨日より若干雲が増えつつあり、接近中の台風を予感させます。朝もやが晴れると日光方面の山も見えてきました。
朝もやが晴れると日光方面の山も見えてきました。日光白根山が会津駒ヶ岳の真南に位置しているので、あれが男体山に違いないはずだが…。
早朝にオコジョが小屋前に出没するらしいのですが、残念ながら目にすることはできませんでした。ただし、木彫りのオコジョがいた(笑)。
[6:35]フリーズドライのご飯で手早く朝食を済ませて出発~。昨日の巻雲からうろこ雲に変化した空模様。
会津駒ヶ岳を登り始めた所で駒の小屋を振り返る。
右、つまり西へパンすると猫耳が麗しい燧ヶ岳がどーん。
会津駒ヶ岳山頂への分岐。
[6:50]小屋から15分で会津駒ヶ岳山頂(2,132m)に到着。ザックを背負っていないと超楽。笹が邪魔をしていて山頂からの眺めはそれほどでもない。
会駒の南に見える山々。
山頂から駒の小屋が見えた。
[7:00]山頂で10分ほど休憩し、紅葉に彩られた早朝の稜線を中門岳まで歩いてみます。
熊がいるんじゃないかと辺りを見回すと後ろに黒い影が!熊ではなくて宿泊客の1人でした~。
紅葉の最盛期はもうちょっと先か。
光り輝く池塘。
後ろを振り返る。一番奥のピークが会津駒ヶ岳。夏に来るとさわやかな高層湿原の風景なんでしょうね。
[7:35]池塘の中に中門岳の標柱があった。
標柱曰く、「この一帯を中門岳と云う」。中門岳のもうちょい標高が高い所はこの先にあり、木道がループ状になっている所が標高2,060m地点の様です。
標高2,060m付近のループ状の木道の先には踏み跡が続いている。この踏み跡の先に1,988mの三角点があり、その先は御神楽沢への薄い踏み跡が続いている模様。沢でイワナ釣りなどを楽しむ人たちの世界です。自分はここで引き返しまーす。
来た道をそのまま戻る。
西北西に見える奥の方の2つのピークが中ノ岳(左)と越後駒ヶ岳(右)で、越後駒ヶ岳の手前の三角形が荒沢岳、のはず。
[8:20]駒の小屋へ無事戻ってきました。中門岳往復に休憩を含めて約2時間。ヘリコプターが来るらしい。
しばらく待つと荷物をワイヤーでぶら下げたヘリがやって来た。パイロットが頭を外に出して下の様子を見ながら器用に荷物を降ろしていった。
あっという間に行ってしまった。
駒の小屋ではお土産になるものも販売しています。
バッジと温泉割引券を購入。下山後はアルザの湯へ行きました。
[9:10]小屋で50分ほど休憩してから下山開始。こうしてみると駒の小屋はいい場所に建ってますね。
次第に風が強くなってきた。50分ほどで水場入り口のベンチに到着。
[10:55]滝沢登山口の階段に到着。駒の小屋から約2時間でした。
さらに下へ降りて温泉を目指します。登りは車道を使って歩きましたが、下山時は近道できる踏み跡を辿りました。ちょうどこのカーブで同宿だった方の車に拾っていただき、一緒に檜枝岐温泉・アルザ尾瀬の郷で汗を流すことに。
場所はここ。
入浴後はアルザ前のバス停から会津高原尾瀬口駅行きのバスに乗り、乗り換えを繰り返しながら無事帰宅りました~。
今回のルートをReliveで振り返る
Relive ‘2014/09/23 会津駒ヶ岳’