2013年2月20日(水)、一泊二日の山小屋泊まりで北八ツの雪と青空を楽しんできました。天候は晴れ時々雪、風は強くてだいたい15m/s、気温は-10℃~-20℃。全行程スノーシュー利用です。
【2月21日】 麦草ヒュッテ(08:00)-高見石小屋(10:00/10:10)-渋ノ湯(11:40)
かかった費用:
JR | 浦和駅→茅野駅 | 3,410円(乗車券)2,240円(指定席) |
バス | 茅野駅→北八ヶ岳ロープウェイ | 1,300円(大人片道) |
宿泊費 | 麦草ヒュッテ(一泊二食、相部屋) | 8,500円(暖房費+500円、モンベル割引-500円) |
タクシー | 渋の湯→茅野駅 | 7,400円 |
JR | 茅野駅→浦和駅 | 3,410円(乗車券)2,240円(指定席) |
交通費は20,000円、宿泊費が8,500円で計28,500円。
2月19日(火)は仕事を終えるとすぐに新宿へ行き、特急あずさ下り最終列車にギリギリで飛び乗って茅野へと向かった。23:34に茅野駅に到着し、今夜は東口にあるビジネス旅館わかみずで素泊まり(1泊¥3,000)。夜遅くでも大浴場でお風呂に入れるし、畳に布団で寝られてよかった。
北八ヶ岳ロープウェイ~縞枯山
20日の朝は茅野駅前からバスに乗って1時間ほどで北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着。始発のロープウェイにはスキーヤーと登山客が半々。空は快晴で八ヶ岳ブルーが広がっている。
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅からみた縞枯山と茶臼山。
[09:30]準備を整えて出発。
物凄い青と白。
縞枯山荘への踏み跡
山頂駅前の坪庭は溶岩が露出しているエリアで、冬は雪と氷に覆われた白と青の世界。今は晴れているものの午後は崩れる模様。北横岳山頂を往復してから縞枯山・茶臼山を縦走する予定でしたが、茶臼でラッセルをしなければならなくなる可能性を考えて途中でUターン。坪庭散策路を通って縞枯山荘前でちょっと休憩。昼過ぎには強風のまま雪になるはず。
雨池峠の分岐から縞枯山への登りに取りかかり、雪の重みで垂れた木の枝をくぐりながらしばらく登ると縞枯山山頂から少し東へずれた所に出た。 山頂直下の急登はスノーシューだとズルズル滑るため、力任せに登る必要がある。アイゼン着用なら大丈夫。眺めは良いものの、標高2,403mで吹きさらしの場所だとあまりジッとしていられない。15分ほど休憩して茶臼山へと向かいました。
[11:00]縞枯山山頂付近から南アルプス方面の眺め。
縞枯山~五辻~麦草ヒュッテ
風が強いからエビの尻尾が立派に成長している。
ここから茶臼山へ向かい、薄い踏み跡をたどったものの、雪が多すぎて茶臼山経由で麦草峠へ向かうのはやめた。縞枯~茶臼間の鞍部から西へ向かい、五辻へと進路変更。地図で確認しながら西へ緩い斜面を下り、五辻でハッキリした踏み跡へ合流。
ここから麦草峠まではほぼ 平坦な踏み跡をたどるだけですが、やはりところどころで踏み跡が地吹雪にかき消されています。週末で人が多い時なら迷うことも無いでしょう。
五辻の分岐の辺り。
五辻~麦草峠にある東屋。雪がすんごい降ったのがよく分かる。
今回使用したスノーシューはMSR EVOで、ネットでレンタルしたもの。スノーシューが気に入ったのでこの後MSRのライトニングアッセントを購入した。EVOだと斜面で滑りやすいのでライトニングアッセントおすすめします。
やはりこっちのルートはよく踏まれていて歩きやすい。
出逢いの辻分岐に到着。狭霧園地に向かうと国道299号にすぐ出られるが、とりあえずオトギリ平・大石峠へのルートを取る。
吹き溜まりになってなければ踏み跡はあるし、赤旗付きの竹竿が刺さっているので迷うことはないが、どんどん雪が深くなってきたので、オトギリ平で右に折れて国道299号に脱出します~。
国道沿いに麦草峠までやってきた。
[14:00]雪に埋もれた麦草ヒュッテに到着。
雪を払って小屋に入り、まずはお茶を一服いただいた。ありがたや~。
高校2年生の頃、約20年前の冬に一度泊まったことのある小屋の中は当時とあまり変わっていませんでした。平日でお客さんが少ないため、大広間だと寒すぎるからと個室へ案内していただけてマンモスうれピ~。
薪ストーブあったかい。
昔は無かったスノーシューがクロスカントリースキーの場所を奪っていた。
昔はレンタル用のクロスカントリースキーがズラーっと並んでいたのに数が減ったようだ。
茶臼山のラッセル回避出来たので予定より早く小屋に到着して、個室のこたつで魚肉ソーセージをかじりながらしばし昼寝。夕食は18時から。単独行のテント泊だったら味わえない食事にありつく事ができました。久しぶりの雪山で結構体力を使ったようで、食後はこたつと連結した布団へ直行して朝まで熟睡。
2020年2月21日(木)の朝食は6:30から。今日も風が強く、視界はあるものの雪が舞っています。準備を整えて8:00に出発。
麦草ヒュッテ~高見石
登山計画書に記載した予定の通りだと麦草ヒュッテから南へ向かって丸山経由で高見石へ行くはずでしたが、あまりの雪の多さに恐れおののき白駒池経由で移動することにしました。小屋の人も「丸山は誰も通ってないからトレース無いよ~」とおっしゃっていた。
夜の気温は-20℃まで下がっていたようですが朝9時頃には-15℃まで上がっていました。風は強い。
小さな赤旗を頼りに白駒池へ新雪の中を歩きます。この辺は雪が締まっていて歩きやすい。途中で赤旗が見あたらなくなり、踏み跡も無くなってしまった。でもまあ方角は分かっているので、この辺が木道の埋まっている登山道だろうとアタリをつけながら進むと駐車場と白駒池を結ぶ登山道に出た。
スノーモービルの跡。
高見石へはこの荷揚げ用のなだらかなルートで行きます。まだ踏み跡がついてない!もう一つのルートは白駒池ほとりの白駒荘から登るもうちょい急な道。
誰ともすれ違わない。
白駒池手前の分岐から1時間ほどの登りで高見石に到着。気温の低さと風で木々が真っ白。
高見石~渋温泉
[10:00]高見石小屋に来たのも20年ぶり。当時は麦草ヒュッテでクロスカントリースキーをレンタルして、この高見石まで登ってきました。
小屋の中には入らず、外で10分ほどパワーバーをかじって休憩。
ふとキャップを脱いでみると塩を吹いて真っ白け!ではなくてこれは頭部から発散された水蒸気があっという間に凍って白くなったものです。帽子でクギがうてる。
予定ではさらに南下して中山(2496m)を越えて天狗岳すぐ北側の中山峠から黒百合ヒュッテ経由で渋ノ湯まで降りてくるはずでしたが、あまりの強風に嫌気がさしてしまい、このまま賽の河原経由で渋ノ 湯の温泉へ向かうことにしました。この写真はちょうど樹林帯から賽の河原に出た所。
ちょっと下って後ろを振り返った所。雪がなければ岩がゴロゴロしている賽の河原も今はスノーシューでスイスイ歩ける。
途中の道標。結構埋まっている。
賽の河原を通り過ぎて再び樹林帯に入り、しばらく下るともうちょいで渋の湯。
おなじみ渋の湯登山口の橋。
[11:00]渋の湯に到着。茅野駅~渋ノ湯間のバスは冬季平日運休のため、アルピコタクシーに電話して40分後くらいに迎えに来てもらえるようにしました。その間に温泉で身体を温め生き返った~。タクシーで茅野駅まで送ってもらい、特急スーパーあずさで一路新宿へ。夕方のラッシュアワーを避けられたので帰りは楽ちんでした。お疲れ山。