日程 | 【日帰り】2020年3月8日(日) |
メンバー | 【単独行】ぬこはち |
天候 | 曇り |
アクセス | 利用交通機関 車巻機山冬期登山口の路肩に駐車(西谷後バス停)。 |
2020年3月8日(日)、低気圧の影響で太平洋側は雨模様であるのに対して、日本海側は晴れマークが出ていたからじゃあ新潟に行くか~!と思い立って巻機山(まきはたやま)へ行ってきました。高校生の頃に山スキーで入山してイグルー泊の訓練をしたことがあり、その時ぶりです。今は山スキーを持っていませんので今回はスノーシューで行きます。
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
歩行距離:12.3km
累積標高:1,382m(登り)、1,355m(下り)
歩行時間:8時間40分
休憩時間:19分
グレード:(行動時間が長い)
コース定数:34(雪山中級者向き)
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 日帰り
- 行動
- 8時間40分
- 休憩
- 19分
- 合計
- 8時間59分
ちょこちょこ休憩を取ったはずですが、GPSのデータ的には歩きが遅いだけのように見えるらしく、行動時間8時間40分、休憩時間19分という形になっています。
今回の山行の費用
交通費 | 高速 | 浦和~塩沢石打 | 3,560円(ETC深夜割) | 計 | 7,360円 |
塩沢石打~浦和 | 3,800円(ETC休日割) | ||||
下山後の温泉 | 日帰り入浴 | 金城の里 | 350円(大人) | 350円 | |
合計 | 7,710円 |
大宮から新幹線を利用した場合、六日町駅から登山口へのバス便の接続が悪いため日帰りは無理そう。ということで、7日(土)の23時頃に車で出発~。関越道の塩沢石打SAが登山口最寄りの出口でもあるため、ここで朝5:30まで車中泊。交通費は往復7,360円プラスガソリン代でした。
参考リンク
清水集落手前のバス停から井戸尾根経由で入山
手前のセブンイレブンで朝食を補給し、5:45に巻機山冬期登山口に到着。ここまで路面に積雪や凍結個所は全くありませんでした。清水集落から入って桜坂駐車場につながる車道はまだ雪に埋もれています。6時頃に次々と車がやってきてこの路肩の駐車スペースはあっという間に一杯に。ここに止められなかった車は次々と後ろの方へ路駐していました。土日祝日だけの現象かも。
では6:20に出発~。曇天で写真が暗いためフォトショップで明るく調整しています。
堰堤のそばをたどっていくと、無積雪期の登山口である桜坂駐車場へ40分ほどで到着します。積雪期は夏と比べて約1時間半余計に歩かなければならない。
左に折れてこの橋を渡ると雪に埋もれた駐車場があり、さらにもう一つ古い橋を渡ると桜坂駐車場の最奥部にたどり着く。
駐車場の登山道入り口にある巻機山の案内板。積雪期は谷沿いに行くと危険なため、井戸尾根ルートで登る。
熊もそろそろ目覚める頃かな。というか暖冬の雪不足で冬眠は出来たんじゃろか??
今日の足まわり
本日の装備はMSR ライトニングアッセントで行きます。これは上の方の急斜面を滑らずに直登とトラバースをさせてくれた優れもののお助けグッズ。MSR Evoをレンタルで使ったことがありますが、アッセントと重量がさほど変わらないのにEvoは斜面が少し急になっただけで滑りやすくて、今回の巻機山の様な急斜面には向いてないと思う。(ライトニングアッセントの重さは左右ペアで1.88kg, Evoは1.63kg。)
他の登山者は大多数が山スキーとスプリットボードで、スノーシューが3人くらい、アイゼンが1人、ワカンが1人でした。アイゼンの人は登りにスノーシューだったかも。山スキーの機動力はうらやましす。
井戸尾根下部の藪ヤブな急登をこなして、傾斜が緩くなったところで休憩。ヤブ地帯は踏み跡とスキーの跡が錯綜していた。雪の下に藪による空隙があり、そこを踏み抜いて腰まで埋まったりして脱出するだけで息が切れる。
登山口から仰ぎ見た黒い岩とほぼ同じ高さに到達。
そして鳩と遭遇
チミはこんな所で一体何をしているんかね?雪の上に座り込んで動かない鳩がいた。自分にはどうしようもないのでそのまま通り過ぎる他無かった。
井戸尾根中腹から見た北西の景色。 右中央のスキー場は上越国際。雨は降らないはずだが、空はどんよりとしております。
こっちは東側の稜線。天気が良ければ南に谷川岳が見えるはず。
ニセ巻機山への登高
あの一番高い所がニセ巻機山こと前巻機山です。
振り返ると麓の清水集落が見えるようになった。
傾斜がきつくなってきたものの、スノーシューMSR Lightening Ascentは滑らずに登ってくれた。直登時に使うヒールリフトもふくらはぎの負荷を軽減してくれて大助かり。横向きでの登降もできるが、それを長時間やると足首が痛くなる。
ニセ巻機の手前のピークに刺さる1本のストック。誰かさんの忘れ物。
ニセ巻機山から避難小屋へ下ってまた登り返すと本物の巻機山山頂へたどり着ける。向こう側にある山頂はずっとガスの中でした。
ニセ巻機山こと前巻機山(1,861m)
[12:05]前巻機山 (1,861m)に到着。わしゃ~もう疲れたよ。山スキーの人達は巻機山山頂からもうここへ戻ってきていた。さすが下りを滑降できると早いな~。ここから1時間で巻機山山頂(1,967m)へ到達できますが、今日は眺めが良いわけでもないし、さっきの急斜面のトラバースで神経使って疲れたし、ここで引き返すことに決定~。あと1時間早くこのニセ巻機にたどり着いていたら巻機山山頂へ向かっていたかも。積雪期は登山口が遠くなるので、夏と較べて歩く距離が伸びていることも考慮しております。
この写真の右上に向かって登ると巻機山山頂。しばらくねばってみたものの、ガスが晴れない。
山スキーのパーティーがどんどん戻ってきた。
[12:19]下山開始。さっきのストックが刺さっていたピークの向こうへ一旦戻る。
ニセ巻機山から井戸尾根を下って登山口へ戻る
スノーシューでそのまままっすぐ下るのはおっかないので、ジグザグを切って下ります。
山スキーなら一瞬で滑り降りてしまう斜面をとぼとぼとジグザグに歩いていく。
シャーーっと。
私の事を待ってくれている訳ではない(笑)。
単独の山スキーヤーもザザーっと下りていった。
えびの尻尾がまだ残っている。
次第に雲底が上がってきた。南の朝日岳方面。
踏み跡とシュプールが入り乱れている斜面。方角さえ間違えなければ清水集落方面へ下りられるでしょう。
駐車場の辺りに降りてきた途端くしゃみを連発。ま、まさか…
見たくない物を見てしまった…。杉の雄しべじゃまいか。
午後3時過ぎ、雪の積もった車道にたどり着いた辺りでようやく薄日が差してきた。
後ろを振り返り、下ってきた藪藪ゾーンを眺める。
巻機山冬期登山口の路駐ゾーンへ無事帰還。いなくなった車はおそらく山スキーヤー達のものだったと思われる。ゲザーンしたらさっそく温泉へ!
金城の里で風呂
清水から関越道方面へ戻り、一番近い「金城の里」へ向かった。目印はごみ処理場の煙突。ここは料金も安くておすすめ。にゃんと大人350円!畳敷きの休憩室があるものの、飲食の施設は無い。汗を流したら今度はめし!
塩沢そば処田畑屋でへぎ蕎麦
金城の里から国道17号へ出て、塩沢石打インター方面へ走ると右手に見えてくる田畑屋で「へぎ蕎麦」を試してみることにした。
小花へぎ蕎麦と天ぷら。へぎとは板切れを使って作った板敷の器の事を言うらしい。ちぎった海苔が多めにかかっている。1人前が10玉で、結構量は多めかな。蕎麦のつなぎに布海苔を使っているため、緑がかった色合いをしている。天ぷらはサクサクで美味い。そばつゆと蕎麦湯は薄くてイマイチ。今度来た時は大通りに面していない美味そうな蕎麦屋を探して訪問してみたいですな。
田畑屋の位置はここ。
そして高速に乗る前に巻機山の写真を記念に撮っておいた。今度は夏か秋に来たいですね。
今回の山行を動画で振り返る
Relive ‘2020/03/08 Mt. Makihata-yama Round trip.’