2020年3月8日(日)、低気圧の影響で太平洋側は雨模様であるのに対して、日本海側は晴れマークが出ていたからじゃあ新潟に行くか~!と思い立って巻機山(まきはたやま)へ行ってきました。高校生の頃に山スキーで入山してイグルー泊の訓練をしたことがあり、その時ぶりです。今は山スキーを持っていませんので今回はスノーシューで行きます。
今回の山行ルート
今回の交通費:
高速(浦和I.C.→塩沢石打I.C.) | 3,560円(ETC深夜割引、通常5,450円) |
高速(塩沢石打I.C.→浦和I.C.) | 3,800円(ETC休日割引、通常5,450円) |
大宮から新幹線を利用した場合、六日町駅から登山口へのバス便の接続が悪いため日帰りは無理そう。ということで、7日(土)の23時頃に車で出発~。関越道の塩沢石打SAが登山口最寄りの出口でもあるので、ここで朝5:30まで車中泊。交通費は往復7,360円プラスガソリン代でした。
清水~井戸尾根
手前のセブンイレブンで朝食を補給し、5:45に巻機山冬期登山口に到着。ここまで路面に積雪や凍結個所は全くありませんでした。清水集落から入って桜坂駐車場につながる道はまだ雪に埋もれています。6時頃に次々と車がやってきてこの路肩の駐車スペースはあっという間に一杯に。ここに止められなかった車は次々と後ろの方へ路駐していました。土日祝日だけの現象かも
では6:20に出発~。曇天で写真が暗いためフォトショップで明るく調整しています。
堰堤のそばをたどっていくと、無積雪期の登山口である桜坂駐車場へ40分ほどで到着します。
左に折れてこの橋を渡ると雪に埋もれた駐車場があり、もう一つ古い橋を渡ると桜坂駐車場の最奥部にたどり着く。
駐車場の登山道入り口にある巻機山の案内板。積雪期は井戸尾根ルートで。
熊もそろそろ目覚める頃かな。というか暖冬の雪不足で冬眠は出来たんじゃろか??
MSR ライトニングアッセントで行きます。これは上の方の急斜面を滑らずに直登とトラバースさせてくれた優れもののお助けグッズ。MSR Evoをレンタルで使ったことがありますが、アッセントと重量がさほど変わらないのにEvoは斜面が少し急になっただけで滑りやすくて、今回の巻機山の様な急斜面には向いてないと思う。(ライトニングアッセントの重さは左右ペアで1.88kg, Evoは1.63kg。)
他の登山者は大多数が山スキーとスプリットボードで、スノーシューが3人くらい、アイゼンが1人、ワカンが1人でした。アイゼンの人は登りにスノーシューだったかも。山スキーの機動力はうらやましす。
井戸尾根下部の藪ヤブな急登をこなして傾斜が緩くなったところで休憩。ヤブ地帯は踏み跡とスキーの跡が錯綜していた。雪の下に藪による空隙があり、そこを踏み抜いて腰まで埋まったりして息が切れる。
登山口から仰ぎ見た黒い岩とほぼ同じ高さに到達。
チミはこんな所で一体何をしているんかね?雪の上に座り込んで動かない鳩がいた。自分にはどうしようもないのでそのまま通り過ぎる他無かった。
北西の景色。 右中央のスキー場は上越国際。雨は降らないはずだけど、どんよりしております。
こっちは東側の稜線。天気が良ければ南に谷川岳が見えるはず。
あの一番高い所がニセ巻機山こと前巻機山です。
振り返ると麓の清水集落が見えるようになった。
傾斜がきつくなってきたものの、スノーシューMSR Lightening Ascentは滑らずに登ってくれた。直登時に使うヒールリフトもふくらはぎの負荷を軽減してくれて大助かり。横向きでの登降もできるが、長時間やると足首が痛くなる。
ニセ巻機の手前のピークに刺さる1本のストック。誰かさんの忘れ物。
ニセ巻機から避難小屋へ下ってまた登り返すと本物の巻機山山頂へたどり着ける。向こう側にある山頂はずっとガスの中。
ニセ巻機山こと前巻機山(1861m)
前巻機山 (1861m)に到着。ぼくはもう疲れたよ。山スキーの人達は山頂からもうここへ戻ってきていた。さすが下りを滑降できると早いな~。ここから1時間で巻機山山頂(1967m)へ到達できますが、今日は眺めが良いわけでもないし、さっきの急斜面のトラバースで神経使って疲れたし、ここで引き返すことに決定~。1時間早くこのニセ巻機にたどり着いていたら巻機山山頂へ向かっていたかも。積雪期は登山口が遠くなるので、夏と較べて歩く距離が伸びていることも考慮しております。
この写真の右上に向かって登ると巻機山山頂。ガスは晴れない。
山スキーのパーティーがどんどん戻ってきた。
下山開始。さっきのストックが刺さっていたピークの向こうへ一旦戻る。
井戸尾根を下って登山口へ戻る
スノーシューでそのまままっすぐ下るのはおっかないので、ジグザグを切って下ります。
山スキーなら一瞬で下ってゆける斜面をとぼとぼと歩いていく。
シャーーっと。
私の事を待ってくれてる訳ではない(笑)。
単独の山スキーヤーもザザーっと下りていった。
えびの尻尾がまだ残っている。
次第に雲底が上がってきた。
踏み跡とシュプールが入り乱れている斜面。
駐車場の辺りに降りてきた途端くしゃみを連発。ま、まさか…
見たくない物を見てしまった…。杉の雄しべ。
午後3時過ぎ、ようやく薄日が差してきた。
後ろを振り返り、下ってきた藪藪ゾーンを眺める。
路駐ゾーンへ無事帰還。いなくなった車はおそらく山スキーヤー達のものだったと推測。ゲザーンしたらさっそく温泉へ!
金城の里で風呂
清水から関越道方面へ戻り、一番近い「金城の里」へ向かった。目印はごみ処理場の煙突。ここは料金も安くておすすめ。大人350円。畳敷きの休憩室があるものの、飲食の施設は無い。汗を流したら今度はめし!
塩沢そば処田畑屋でへぎ蕎麦
金城の里から国道17号へ出て、塩沢石打インター方面へ走ると右手に見えてくる田畑屋で「へぎ蕎麦」を試してみることにした。
小花へぎ蕎麦と天ぷら。へぎとは板切れを使って作った板敷の器の事を言うらしい。ちぎった海苔が多めにかかっている。1人前が10玉で、結構量は多めかな。蕎麦のつなぎに布海苔を使っているため、緑がかった色合いをしている。天ぷらはサクサクで美味い。そばつゆと蕎麦湯は薄くてイマイチ。今度来た時は大通りに面していない蕎麦屋を探して訪問してみたいですな。
田畑屋の位置はここ。
そして高速に乗る前に巻機山の写真を記念に撮っておいた。今度は夏か秋に来たいですね。
Reliveで今回の山行を振り返る
Relive ‘2020/03/08 Mt. Makihata-yama Round trip.’