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2024-04-27(土)

【尾瀬】静かなアヤメ平から眺める至仏山と燧ヶ岳の絶景(晴れていれば…)

ホーム山行記録子連れ登山【尾瀬】静かなアヤメ平から眺める至仏山と燧ヶ岳の絶景(晴れていれば...)
日程 【日帰り】2021年6月13日(日)
メンバー ぬこはち・こゆ
天候 晴れ時々曇り
アクセス
利用交通機関
車・乗合タクシー
尾瀬戸倉の第一駐車場を利用(1日¥1,000)、乗合タクシーで鳩待峠へ移動。
経路を調べる (google transit)
行きの経路 帰りの経路

地図・ルート・標高グラフ・移動ペース

ルートの詳細データ
最高地点:1,968m (中原山)
歩行距離:18.8km
累積標高:659m(登り)、675m(下り)
歩行時間:5時間28分
休憩時間:3時間05分
グレード:(鳩待峠からアヤメ平まで往復なら完全に初心者向け)
コース定数22.5

コース定数とは歩く時間、歩く距離、登った高さ、下った高さの4つの要素を使って数値化したもので、次の式を用いる。 1.8×時間(h)+0.3×歩行距離(km)+10×登りの累積標高(km)+0.6×下りの累積標高(km)
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。

行程とコースタイム

日帰り
行動
5時間28分
休憩
3時間05分
合計
8時間33分
S鳩待峠05:4060分 06:40横田代30分 07:10中原山07:2017分 07:37アヤメ平07:4018分 07:58富士見小屋08:103分 08:13富士見田代08:3295分 10:07竜宮十字路3分 10:10龍宮小屋11:3378分 12:51山ノ鼻13:1955分 14:14鳩待峠G
コースタイムの見方:
移動時間
到着時刻通過地点の地名出発時刻

今回の山行の費用

交通費 高速 浦和~沼田 2,860円(ETC深夜) 7,140円
沼田~浦和 4,080円
乗合バス 戸倉~鳩待峠 1,000円(1人) 4,000円
鳩待峠~戸倉 1,000円(1人)
駐車場 戸倉第一 1,000円(1日) 1,000円
下山後の温泉 日帰り入浴 ぷらり館戸倉の湯日帰り入浴 500円(1人) 1,000円
        合計 13,140円

参考リンク

ドラぷらhttps://www.driveplaza.com/
尾瀬保護財団https://www.oze-fnd.or.jp/
尾瀬ぷらり館https://www.tepco.co.jp/oze/iku/purari/

鳩待峠~アヤメ平

前日の22時頃に自宅を出発し、その夜は関越の駒寄PAで車中泊。朝3:30頃に起きて、1時間ちょいで尾瀬戸倉の駐車場に到着~。途中の峠道がトンネルになってから、時間が大幅に短縮出来るようになった。朝5:00から運行開始する乗合バスに乗り、5:30頃に鳩待峠に着きました。この時はまだ青空が広がっていた。

[5:40]鳩待峠のトイレの横にあるアヤメ平登山口から出発~。尾瀬は何度も訪れていますが、このルートは初めて。最初はそれなりの斜面ですが、ある程度登るとすぐになだらかな木道が続くラクな道になります。

鳩待峠~アヤメ平(鳩待通り)、横田代

[6:40]1時間ほどで横田代。雲がだんだん増えてきた。

鳩待峠~アヤメ平(鳩待通り)

このルート(鳩待通り)にもミズバショウが咲いてるとは知らなんだ。

鳩待峠~アヤメ平(鳩待通り)

朝イチで入ったということもあり、誰ともすれ違わない。

鳩待峠~アヤメ平(鳩待通り)

樹林帯を抜けて、開けた所から後ろを振り返ると至仏山(2,228m)がどーん。ゴールデンウィーク後からしばらくの間、6月いっぱいは雪が溶けるまで至仏山への入山が禁止されています。この辺りで冨士見下から入山した方とすれ違った。

鳩待峠~アヤメ平、中原山(1,968m)

[7:10]今回のルートの最高標高地点、中原山(1,968m)に到着。樹林と笹に囲まれていて眺望は無し。立ったまま10分ほど小休止。

尾瀬・アヤメ平の向こうの燧ヶ岳

中原山から北東へ少し下るとそこがかつて天空の楽園として知られていたアヤメ平。当時は木道がほとんど整備されておらず、大勢のハイカーが縦横無尽に湿地を歩き回り、その結果植生が破壊されて湿地の裸地化と乾燥化が進んだそうな。昭和41年(1966年)から回復作業が始まり、今でも継続しているものの、湿地の回復作業中のエリアが未だに残っています。当時の荒れ果てた尾瀬の写真を見ると、現在は湿地の回復や保護がうまくできていると思います。

尾瀬・アヤメ平

昭和30年代は富士見下が主な登山口で、富士見峠からここアヤメ平を訪れるのが主なルートだったらしい。そして昭和30年代だとバスで入れる登山口は富士見下、大清水と福島県側の七入の3箇所だけだったようだ。鳩待峠は戸倉から徒歩でしか来られなかったようで、現在とは全く様相が異なる。

↑のサイトに昭和30年代の「尾瀬コース案内図」が掲載されており、よく見るとアヤメ平から横田代へ抜け、そこからメッケ田代経由で山ノ鼻へ下りるコースが記されている。アヤメ平を訪れたハイカーは山ノ鼻へ下りてから尾瀬ヶ原を縦断していたのだろうか?しかも当時は沼尻と長蔵小屋を結ぶ渡し船があったんですよね。当時使われていた古い桟橋が沼尻休憩所のそばに残骸を晒している。

尾瀬・アヤメ平の向こうの燧ヶ岳

アヤメ平の池塘越しに見える燧ヶ岳(2,356m)。晴れていれば…。空に浮かぶ草原と池塘が見られたはず。

尾瀬のアヤメ平から見た日光白根山、錫ヶ岳、皇海山方面。

南側に目をやると特徴的な形の日光白根山がよく見える。皇海山がチラッと見えました。

尾瀬・アヤメ平

さて、富士見小屋(廃業)の方へ行ってみます。廃墟化しつつある富士見小屋の写真は間違えて消してしまった…。富士見小屋跡の隣にはきれいなトイレが営業中です。

富士見~竜宮

富士見田代の池

富士見田代の向こうに見えるは山頂が雲で隠れた燧ヶ岳。ここのベンチで20分ほど昼寝休憩。短時間でも熟睡すると頭がスッキリしますな。

尾瀬・長沢新道の残雪

[08:32]富士見田代を出発し、長沢新道を竜宮十字路に向けて下ると残雪の名残が頑張っていた。富士見小屋が廃業し、長沢新道を通る人も激減して木道がボロボロになっているのではないかと思っていましたが、鳩待~山ノ鼻間なみに整備されている区間もあったりして、非常に歩きやすかったです。ただし標高1,700m~1,500mの区間の斜面は急で岩がちになっている。

尾瀬・長沢新道、昭和26年に彫られた記念の文字

ブナの木に何かナイフで彫ってある。「昭和二十六年、七月七日入山記念、なんとか村親子三人。」昭和26年は1951年で、ちょうど70年前。これを彫った本人は、自分の彫った文字が70年後もずっと残るとは、思ってもいなかったのでは?100年後も残ってそうだ。これ以外にも同じような落書き(?)がたくさん周囲の木の幹に残されている。新しい年代のものは全く見つからない。ほとんど昭和30~40年代のもの。

尾瀬・長沢新道

明るいブナ林の中を進むと尾瀬ヶ原の方へ出ます。

尾瀬・長沢新道から竜宮十字路への接続地点

鹿よけ柵の向こうに竜宮十字路。中央左よりのピークが景鶴山。東電小屋の辺りから登山道が繋がっていたらしいが、今では積雪期にのみ行ける山となってしまった。

龍宮小屋の前でうな丼ランチ

山うな丼のため、うなぎを湯煎する

[10:10]竜宮十字路を右折して東に少し向かうと龍宮小屋に到着。小屋前のテーブルをランチに使わせてもらいます。今日のお昼はうな丼!レトルトのうなぎは売り切れていたので、パックで売られていた鹿児島産のうなぎをビニール袋に入れて持ってきた。保冷剤と一緒に保冷バッグに入れておいたところ、車中泊中に凍ってしまったのでザックの中で解凍しながら持ってきやした~。固形燃料を使って飯盒でご飯を炊きながら、バーナーで湯を沸かしてビニール袋のままウナギを湯煎しておく。

鹿児島産の鰻を使った山うな丼

炊きたてのご飯とホカホカうなぎで山うな丼の完成でーす!山椒も持ってきた。山で食べるタレごはんは最高だ。

竜宮から山ノ鼻経由で鳩待峠へもどる

[11:33]龍宮小屋でランチ休憩に1時間20分費やした後、出発~。

ここは竜宮現象の湧出口。底から水が湧き出している。木道の反対側には水が吸い込まれる場所があり、かつては渦を巻いて水が吸い込まれていたそうな。

池塘の底から水が湧き出している竜宮現象

この辺りも水芭蕉が群れを成しておる。

尾瀬ヶ原・牛首分岐から見た至仏山

丸い出っ張りが牛首で、その向こうのお山が至仏山。

尾瀬・燧ヶ岳

後ろを振り返ると燧ヶ岳。

ワタスゲが咲き乱れる

尾瀬ヶ原の木道

雨が降り出す前にワタスゲのポワポワを見られてよかった。猫じゃらしによさそう(笑)。

尾瀬ヶ原・上田代のワタスゲ

木道に両膝をついて上半身をひねりながら乗り出して撮影。椎間板によろしくない動作なので注意。

尾瀬ヶ原・上田代の水芭蕉

アヤメ平近辺の水芭蕉は小ぶりでしたが、牛首の辺りでは結構派手な姿をしている。山の鼻で30分ほど大休止。

尾瀬・鳩待峠の人数計測ゲート

[14:14]割と早く歩けたため、山ノ鼻から55分で鳩待峠に到着。約18kmをサクッと歩ける中2女子エライ!

尾瀬ぷらり館の日帰り温泉で汗を流す。

尾瀬ぷらり館・戸倉の湯

尾瀬戸倉の湯の内風呂。アルカリ性でお肌がトゥルントゥルンになります。

尾瀬ぷらり館、ネイチャーセンター内に掲示されていた登山道情報

至仏山は6月30日まで登山道が閉鎖中。アヤメ平への木道は確かに一部損傷していました。

尾瀬ぷらり館・ネイチャーセンター内に掲示されていた水芭蕉についての説明

ミズバショウについて。ほほー、熊が水芭蕉を食べるんか…。

今回の山行を動画で振り返る

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