2019年7月29日(月)から一泊二日で北アルプス唐松岳へ子連れのテント泊に出かけてきました。本来なら28日早朝に出発して栂池高原~白馬大池~白馬岳~大雪渓~猿倉のルートで二泊三日の山行計画でしたが、急にキリキリ痛み始める腹痛、ずっこけて右の眉毛の上を切ってしまったことによる大量出血(若干うそ)、結構大きめな地震のせいで28日は山へ行く気が失せてしまって急遽唐松岳へ行き先を変更しました。唐松岳は八方尾根のスキー場リフト・ゴンドラを使えば日帰りも可能な、比較的初心者向けの北アルプスです。
今回のルート
- 出発時間/標高:10:40am/1830m
- 到着時間/標高:15:00pm/2620m
- 唐松岳頂上の標高:2696m
- 合計行動時間:10時間15分
- 歩行距離:13.8km
- 累積標高(上り):1027m
- 累積標高(下り):1027m
今回は新幹線利用で長野に向かいます。大宮駅(06:42)—-かがやき501号—-長野駅(07:38/08:20)—-特急バス—-八方バスターミナル(09:35)といった感じで、10:00頃には八方尾根スキー場のゴンドラリフト乗り場に到着。
今回の交通費:
新幹線 | 大宮駅→長野駅 | 3,350円(片道運賃・大人)3,310円(指定席) |
特急バス | 長野駅→八方BT | 2,000円(片道・大人) |
八方リフト | 往復 | 2,900円(大人)、1,750円(小児) |
掛かった交通費は大人1人&小学生1人で往復22,300円でした。
八方尾根~唐松岳頂上山荘テント場
八方アルペンラインのゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘前に到着したのが10:40。スキー場の上の方にはニッコウキスゲなど高山植物がきれいに咲き誇っていました。
ゴンドラとリフトを乗り継ぐのにそれなりに時間がかかる。
八方尾根は積雪期になるとなだらかな雪面が広がるため、吹雪くとルートが分からなくなりやすく、たびたび遭難事故が発生しています。あちこちにあるケルンは道しるべであると同時にその場所で亡くなった登山者の慰霊碑でもあります。夏はちょうどいい休憩所ですね。
八方池への分岐を通り過ぎると下に八方池が静かに水を湛えている。木道を登ってくる観光客が来るのはここまで。この上からは多少静かになります。
扇状に広がった扇雪渓。この雪渓の下部でバックパックを下ろして休憩している人多数。
丸山ケルンの銘板。国鉄大宮工場山岳部が昭和37年に建立したもの。
ここも見晴らしの良い所で、休憩適地。下から見上げると丸山ケルンの先っぽが飛び出て見える。
丸山ケルンを過ぎるとあともうちょいなんだけど、まだ登りは続く。
唐松岳頂上山荘の手前のトラバース道(夏道)は崩壊と落石のため通行止め。尾根上の冬道をたどります。
この先の桟道のあたりでインスタ映えする断崖絶壁の登山道っぽい写真を撮れるけど通行止めなので尾根筋へ~。
冬にここを通るとナイフリッジになっていて風が強い場合はおっかない。
この階段を越えるとすぐそこに唐松岳頂上山荘が見える…はずが今日は5m先も見えない霧の中だった。霧の中を下るといきなり小屋の屋根が見えたので一安心。山荘到着は15:00で、本日の行動時間は休憩込みで4時間20分でした。
唐松岳頂上山荘の受付でテント泊の申し込みをして、支払いは1人1,200円。大人も子供も区別は無しです。ここのテント場は九十九折の坂道を下った所にテントサイトが点在しているので出来れば小屋に近い所を確保したい。我々は2回折り返しただけの比較的近いサイトにテント設営ができました。4張りテントを設営できる場所で、1張り分の空きスペースがあったの運が良かった。
うちのテントは去年買い替えたものでモンベルのステラリッジ2(2人用)です。これはポールをスリーブに通す式のテントで、2019年に引っ掛け式の新型が出ましたね。モンベルのアウトレットを覗くと、旧型が割安で売りに出ているようなのでスリーブ式で構わない人にとっては買い時かも。ステラリッジ2の旧型は5,840円お得になってます。フライシートも色にこだわらなければ3,600円お得。この青いフライシートはアウトレットにはありませんでした(2019.09.19現在)。
我がテント場から見上げた唐松岳頂上山荘。トイレへ行く度に登り降りします。水は小屋の受付で量り売りをしてくれますが、水の補給の度に行ったり来たりするのは超めんどいので翌日分の水も大きめのボトルやプラティパスに確保しておきましょう。水は雨水をタンクに溜めたものなので要煮沸。
北側には唐松岳がこんなふうに鎮座されています。夕日を山頂から眺めるために登っている人達もいる。我々はテント場で夕日待機。
テント場への道はそのまま餓鬼岳経由、祖母谷温泉行きの道になる。いつかこの道もたどってみたい。
日の入り時刻は19:00頃。向こうに見える岩山は剱岳と立山です。ちょうど夕日が唐松の山体に隠れちゃいましたね。夕食は普通のフリーズドライご飯。前回、唐松岳へ来た時は睡眠不足がたたって高山病による頭痛と吐き気がひどかったけど、今回は新幹線を使って楽だったのでいたって快調。
唐松岳山頂
2019年7月30日(火)、朝ごはんを済ませて07:30に山頂を目指して出発。夜の気温は10℃以下だったような気がします。ちょうど雲が次第に薄くなってきて青空が見えそうな感じ。
ほぼ空荷なので、GPSの記録を確認すると13分で頂上に到着。着いたらちょうど雲が晴れてくれた。不帰ノ嶮の向こうに天狗の大下りが見える。白馬は見えそうで見えにゃい。
もうちょっと良く見てみる。自分はまだこの不帰のキレットとも呼ばれるルートをたどった事はありませぬ。
これは五竜岳へと続く稜線。20分ほど眺望を満喫して頂上山荘のテン場へ戻ります。
唐松岳頂上山荘の方も見えてきた。赤矢印が我々のキャンプ地だった所。それより下のサイトにテントを張っているパーティーも結構いたんですよ。
唐松岳から八方尾根へ下山
下りは団体をどんどん追い越してあっという間に下の方まで来た。八方池より下は観光客風の人々でいっぱいです。
木道の階段が嫌になってきた頃、八方池山荘前のリフト山頂駅に到着です@11:10。2時間50分で下山できました。リフトに乗る前にコーラでかんぱーい。
リフトとゴンドラで下界へ下りると灼熱のアスファルト地獄や…。八方バスターミナルまでの歩きが今回の山行で一番きつかったかも。
八方バスターミナルの前に「八方の湯」があり、そこで汗を流しました。入浴料は大人800円、小人400円。
「八方の湯」公式サイト | http://hakuba-happo-onsen.jp/happo/ |
温泉でさっぱりした後は隣りにある「温泉ラーメン八方美人」へ。店内に入ってすぐの所にザック置き場があったので使わせていただきます。何にするか迷った挙げ句、再び汗だくになるのは避けたかったのでつけ麺をオーダー。塩味が身体中に染み渡る。
下山後のらーめんや肉は最高に美味いですな~。ちゅるちゅる。
八方美人の食べログ | https://tabelog.com/nagano/A2005/A200503/20016192/ |
長野駅までの特急バスや大宮駅までの新幹線はガラガラでした。
Reliveで今回の山行を振り返る
Relive ‘2019/07/29 子連れで唐松岳テント泊’