日程 | 【山小屋泊】2015年1月2日(金)から1泊2日 |
メンバー | 【単独行】ぬこはち |
天候 | 快晴 |
アクセス | 利用交通機関 車北八ヶ岳ロープウェイの無料駐車場を利用。 |
2015年01月02日(金)から一泊二日で北八ヶ岳を歩きまわってきました。2014年の年末は冬の嵐でどの山もすごい積雪でしたが、元旦以降は天気が良さそうだということで踏み跡のしっかりしている北八ツへ行くことにした。快晴の青空と真っ白な雪の中を歩くのは最高に気持ちいい。初日は北横岳(2,480m)を往復してから麦草ヒュッテに宿泊し、2日目は白駒池をウロウロしてからロープウェイで下山した記録です。
地図・ルート・標高グラフ・移動ペース
歩行距離:22.2km
累積標高:1,062m(登り)、1,063m(下り)
歩行時間:9時間4分
休憩時間:2時間36分
グレード:
コース定数:34(山小屋泊なら雪山初心者向き)
コース定数の目安●10前後:体力的にやさしく初心者向き ●20前後:一般的な登山者向き ●30前後:日帰り登山の場合、健脚者向き ●40以上:日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要。
行程とコースタイム
- 1日目
- 行動
- 3時間51分
- 休憩
- 1時間27分
- 合計
- 5時間18分
- 2日目
- 行動
- 5時間13分
- 休憩
- 1時間09分
- 合計
- 6時間22分
今回の山行の費用
交通費 | 高速 | 浦和~佐久 | 3,610円 (ETC割引) | ||
佐久~浦和 | 3,610円 (ETC割引) | 計 | 7,220円 | ||
ロープウェイ | 往復(モンベル割引) | 1,900円 | 1,900円 | ||
宿泊費 |
麦草ヒュッテ泊 | 相部屋1泊2食付き | 8,500円 | 8,500円 | |
暖房費 | 500円 | 500円 | |||
モンベル割引 | -500円 | -500円 | |||
合計 | 17,620円 |
参考リンク
ドラぷら | https://www.driveplaza.com/ |
北八ヶ岳ロープウェイ | https://www.kitayatu.jp/ |
麦草ヒュッテ | http://www.mugikusa.com/ |
【初日】北八ヶ岳ロープウェイ利用、北横岳を往復してから麦草ヒュッテへ
北八ヶ岳ロープウェイ~北横岳ピストン
9:30頃に北八ヶ岳ロープウェイ駐車場に到着。20分おきに発着しているロープウェイに乗って10:00過ぎに山頂駅着。雪たっぷりでモフモフだし、晴天で最高の山日和だ!
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅前から見た縞枯山。
北横岳へはスノーシューをザックの後ろにくくりつけたまま、6本爪の軽アイゼンで行きます。ピッケルは無しでトレッキングポールを使用。
天気がいい正月休み中なので踏み跡ははっきり。
最初のスイッチバック状の登りをこなすと見晴らしの良い場所へ出ます。まだ正月なのに雪が多い。
南の縞枯山方面の眺め。900~700年前の噴火に伴う溶岩がゴロゴロしている坪庭は植生が貧弱なため、雪原が広がっている。
[10:48]44分で三ツ岳分岐に到着。ここまで来れば北横岳ヒュッテはすぐそこ。11:00ちょうどまで休憩。
[11:05]5分ほど登ると北横岳ヒュッテに到着。さらにここで13分ほど休憩してしまった。ここから北横岳南峰まで10分ちょい。
ちょっと開けた所に出たと思ったらすぐそこが南峰の頂上。南峰からは赤岳など南八ヶ岳方面がよく見えます。
吹きさらしで風がすごいので北横岳山頂である北峰へ移動。樹氷のもふもふモンスターが溢れている。
[11:36]ロープウェイ駅から1時間半で北横岳山頂に到着。すぐ北側の富士山型の山は蓼科山(2,530m)で、こことほぼ同じ標高。蓼科山の山頂は樹木が生えていないので眺めが良いですよ。
北横岳北峰から見た南峰。
山頂の気温は-15℃で風速はおよそ15m/s。スマホをこの外気にさらすと数分でバッテリーが死にます。懐に入れて温めると回復しますが。北横岳は雪山初心者向けとされていますが、この北峰西側斜面を滑落して戻れなくなった30代男性が低体温症で2015年2月25日に亡くなっています。アイゼンやトレッキングポールが山頂に残されていたそうなので、ふとしたはずみで滑落してしまい、戻れなくなったようです。山頂の西側は火口の跡で、すり鉢状の地形になっているため深雪だと動きが取れなくなるでしょう。
五辻経由で麦草峠へ
北横岳登頂後、坪庭へ戻りアイゼンからスノーシューに履き替え。今夜の宿、麦草ヒュッテを目指して五辻経由で行きます。このルートは標高差はさほどありませんが吹きさらしの場所が数カ所あり、積雪のあった後はルートを見失いやすいかも。五辻の東屋で30分ほど休憩。
出逢いの辻からオトギリ平を通過するルートはトレースがうっすらと見える程度で、踏み入れたら深い新雪に脚をとられて大変そうだった。よって、出逢いの辻からまっすぐ南へ向かい、国道299号へ出てから国道沿いに麦草峠を目指しました。↑の写真の所が麦草ヒュッテ入口(右側(南側))。
[15:22]歩行時間3時間51分で北横岳をピストンしてから麦草ヒュッテに到着。山小屋の中に入ると正月休み中ということもあって宿泊客は結構多かった。夕食はハンバーグ。相部屋のストーブの近くで寝ると暑い。
【2日目】白駒池まで足を伸ばす
朝食は6時からだったかな?ご飯をおかわりして充電完了。今日はまず凍結した白駒池を訪れ、国道299号上の日向木場展望台へ寄り道してからロープウェイへ戻る予定。山小屋を出発して40分ほどで白駒池に到着しましたが、白駒の奥庭の辺りは雪が柔らかすぎて2回も腰まではまってもがくはめになってしまった。
[08:08]スノーシューを装着して出発~。
うっすらと残った踏み跡をたどって白駒池へ向う。
樹林帯では踏み跡がはっきり残っている。
サラサラな新雪に脚を取られながら白駒分岐に到着。ここの十字路で右に向うと高見石小屋へ直行。直進すると白駒荘で、左手の白駒池キャンプ場とは青苔荘のテント場の事。直進して白駒池へ向かいます。
真冬の白駒池
[08:52]麦草ヒュッテから44分で白駒池に到着。凍結し、30cmくらいのパウダースノーに覆われた湖面は真っ白。
白駒池湖畔の白駒荘の新館。この建物は2017年12月31日に失火で焼け落ちてしまったが、1年も経たないうちに見事に再建された。
まっさらな雪原に自分の足跡を残すのは童心に帰って楽しい。が、あっという間に吹き消されてしまう。10分ほど1人で雪遊びをした後は国道299号沿いに麦草峠方面へ戻ります。
国道にある白駒池入口の駐車場に出た。今は無人のここも紅葉の季節は人と車で一杯になるらしい。
国道の麦草峠経由で戻る
白駒の奥庭でズボズボはまるのに懲りたので、国道299号沿いに歩くことにした。
やはり車道を辿る方が楽だからか、風が弱い所では結構踏み跡が残っている。
麦草峠を通過して五辻方面登山道入口にザックを降ろし、軽装で国道299号沿いの下の方にある日向木場展望台へ歩くこと30分。眺めは…夕陽を見るにはいいかもしれませんが、冬の昼間に来たのは失敗だった(笑)。なーんだと思って特に写真も撮らず。ちなみに「ひなたこば」と読みます。車で来て山に登らず、メルヘン街道沿いに景色の良い所を選ぶのならここでいいかも。
出逢いの辻~五辻の東屋間は雪をたっぷり纏ったモンスター達の間を縫うように歩く。
五辻の東屋で30分休憩。この写真は五辻分岐の辺りの様子。この日はまだ誰も麦草峠~五辻~ロープウェイ間を歩いていないらしく、吹きさらしの場所ではトレースを覆った新雪が深くなっていた。
昨日登った北横岳が青空によく映える。中央左寄りにロープウェイ山頂駅の建物が見える。
[14:29]ロープウェイ山頂駅に到着。いつものキツツキと記念撮影。日向木場展望台への寄り道が往復1時間ちょい掛かってしまい、結構疲れましたね。
ロープウェイの窓から南八ヶ岳や南アルプスの眺めを楽しみながら無事下山いたしました。おつかれ山~。