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2024-04-26(金)

【北アルプス】白馬三山縦走

猿倉~大雪渓~白馬三山~鑓温泉~猿倉の周回コース

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2013年7月31日(水)から二泊三日の予定で白馬三山を縦走してきたのでその記録です。20年ぶりの白馬だったので楽しみにしていたものの、梅雨前線が居座っていて天気はイマイチでした。

今回の山行ルート

コースタイム
7月31日:大宮駅(06:50)→長野新幹線→長野駅(08:05/08:20)→特急バス→白馬駅(09:25/0935)→猿倉(10:05/10:30)→白馬尻(11:30/11:45)→葱平(13:55/14:05)→白馬頂上宿舎(15:45)
8月1日:白馬頂上宿舎(07:30)→杓子岳トラバース(08:15)→鑓ヶ岳(09:15)→鑓温泉分岐(09:25)→鑓温泉(12:30)
8月2日:鑓温泉(06:30)→小日向のコル(08:00)→猿倉(09:35/10:10)→白馬駅(10:37/10:45)→長野駅(11:50/1209)→大宮駅(13:26)

長野駅から白馬駅行きの特急バス始発が8:20なので、それに合わせて大宮駅を長野新幹線で6:50に出発。登山口の猿倉に着いたのが10:05。大宮から3時間で着けるのがすごい。午後から雨予報なのでなるはやで大雪渓へ向かった。

猿倉~大雪渓~白馬頂上宿舎

猿倉で登山道の状況をチェック。遭対協の方によると鑓温泉周辺で滑落事故が多発しているので注意してほしいとのこと。どうやらこの日に大雪渓を通過する予定の最後の登山者が私らしい。

鑓温泉への分岐

鑓温泉への分岐。白馬三山を周回型で縦走して、鑓温泉から下山してくるとここに出てくる。

白馬尻への林道からの眺め

白馬尻への林道歩きは約1時間。小蓮華の方が見える。

白馬尻に到着

白馬尻小屋に到着。雪渓を見に来た大勢の観光客が小屋前のベンチで景色を楽しんでいる。ここから少し歩いた雪渓の上で6本爪の軽アイゼンを装着。

大雪渓

落石に注意しながら出発~。自分の前後に誰も登っている人がいない…。週末で晴れていればもっと人が多いかな。

大雪渓のクレバス

猿倉で聞いたとおりクレバスが2ヶ所あり、巻道をたどる。

大雪渓の注意版

三合尾根の方から落石が続いているので休憩せずに葱平を目指します。

大雪渓への落石

ガコーンザザザーと落石の音が響き続けている。

大雪渓の上の方

雪渓の登りは涼しいので助かります。上の方から下山してくるパーティー数組とすれ違いましたが、私の後から登ってくる人は誰もいない。ひとけの無い雪渓の登りは何となく不安になる。

大雪渓

すごく涼しい。

葱平の下の方

サクサク登って葱平(ねぶかっぴら)の岩室跡に到着。落石の直撃を受けそうに無いところで久しぶりにザックをおろして休憩。だいぶ登ってきた。

杓子岳(2812m)北側の天狗菱

この辺でようやく先行パーティーに追いついた。

小雪渓のトラバース

避難小屋を過ぎると小雪渓の急斜面をトラバースします。念のため再度アイゼンを装着していると、上の方から降りてきた山小屋関係者?がトラバース道にスコップでステップを切り始めてくれました。助かりま~す。

花畑

小雪渓を過ぎるとあとはお花畑の中を山小屋まで登るだけですが、次第にガスが濃くなり今にも雨が降りそう。

頂上宿舎手前の花畑

もうちょいで村営頂上宿舎。

村営白馬岳頂上宿舎

ペースをあげて村営白馬岳頂上宿舎へ到着したところでザーっと雨が降り始めた。

白馬岳頂上宿舎2013年料金表

今回はテント泊の予定だったのですが、気象状況をみると夜半に前線が通過し翌朝は大雨になる模様。雨天時のテント撤収は面倒くさすぎるので、こんな時は小屋泊まりに変更~♪ 他の宿泊客は少なめで、北海道北見市から来た方と相部屋になった。小屋のスタッフに聞くと、7月中で晴れたのは3日しかなかったそうです。長梅雨め~。

頂上山荘~鑓温泉

村営白馬岳頂上山荘を出発

翌8月1日は土砂降りに強風。晴れていれば白馬岳頂上で御来光を眺める予定でした。白馬岳山頂は中止して、今日は稜線を辿ってから鑓温泉へと向かいます。

花畑

高山植物があちこち咲き乱れている。

杓子岳付近

富山県側から吹き付ける雨風で、露出した顔面が痛い。雨粒がバシバシバシバシ当たってくる。前後に他の登山者が歩いているはずなのに、視界が悪くて稜線上に自分一人しかいない様な気がしてきます。しまいには自分と同じ高度で雷鳴が轟き始めたため、早足で鑓温泉への分岐を目指した。杓子岳や鑓ヶ岳の山頂はパス。どうせ何も見えない。20年前も同じような悪天候だったので山頂へは行かなかったな。

鑓温泉への下り、最初の雪渓

鑓温泉への分岐を下るとようやく強風が収まった。この辺も晴れていれば絶景なんだろうけど。

鑓温泉の上の方

下るにつれ、登山道が沢状になってきた。

鑓温泉の上の方

鑓温泉へと下降を続けていくと、「この先鎖場、ストックはしまいましょう」と書かれた注意書きが現れます。

鑓温泉上部の鎖場

雨で岩場が非常に滑りやすくなっている。しかもこの辺りの岩場は蛇紋岩(じゃもんがん)と呼ばれる、濡れると非常に滑りやすい岩石で構成されているのでやっかい。一見たいしたことのない岩場・鎖場ですが、実は滑落事故の多発地点。蛇紋岩は尾瀬の至仏山や岩手にある早池峰山でも目にすることが出来ます。

鑓温泉上部の鎖場

鎖は新品で支点もしっかりしていたので、念のため鎖に手を掛けて通過した方が良いです。滑った時につかまっていなかったらもう手遅れ。小さな滝状になった所で方向転換する箇所があり、「やべえな~」とヒヤヒヤしながら通過しました。雨天時・増水時は要注意。

鑓温泉上部

20年前にここを歩いた時もあった階段。

鑓温泉上部

このちょい上あたりで鑓温泉が見え始めてホッとするのですが、油断して滑りやすい岩場で滑落するケースが多いらしい。私が通過した30分後くらいにも滑落事故が発生していました。途中で追い越したパーティーの中の1人だった模様。

鑓温泉上部

小屋のすぐ上。

長野県警ヘリ

小屋の外で食事を作っていると長野県警のヘリがやって来た。どうやらすぐ近くで誰かが滑落したらしく救助隊の隊員を運んできた様です。

長野県警ヘリ

ヘリから降りてきた数名の隊員が鑓温泉の上へ登っていき、ヘリが去ったあと20~30分後再び同じヘリが飛来。今度は鑓温泉上部100mほどの遭難現場らしい所でホバリングしています。ヘリが遭難者を収容して去っていきました。

鑓温泉のテント場

鑓温泉のテント場。

鑓温泉内湯

鑓温泉は山の斜面に湧き出ていて、コンクリート製の湯船に掛け流しされています。20年前は入浴せずに通過してしまいましたが今回はこの小屋に泊まるので お風呂に4回も入ってしまった。露天風呂の他、女性専用の内湯もあり。

鑓温泉露天風呂

露天風呂からの眺めは最高ですが、その代わり湯船から立ち上がると下のテン場から丸見え。テント場には以前は無かった足湯が作られていて、 大勢が足を湯にひたしています。ここは猿倉からだと登りに5時間ほど掛けてやっと来られる秘湯で、話のネタにちょうどいい。今回の山行では白馬三山の山頂や稜線の眺めを楽しむ事はできませんでしたが、鑓温泉に入れただけでもよしとしましょう~。

猿倉への登山道

明日歩く予定の登山道が見える。

鑓温泉~猿倉

鑓温泉から見た朝日

8月2日早朝の眺め。準備を整えて06:30に下山開始。

鑓温泉の下の方

鑓温泉直下の雪渓とその後連続して現れる雪渓はスリップに注意。ガスで視界が悪く、まだ雪渓がある事を知らずにアイゼンを外してしまい、また付け直すという事を繰り返してしまった。雪渓が溶けた所は踏み跡が薄いので、視界が悪いと道迷いしそう。小日向のコルを過ぎると、後は下るだけなのでスピードを上げて一気に猿倉へ抜けます。鑓温泉から3時間ほどで猿倉のバス停に到着。お疲れ山~

今回の山行ルートをReliveで振り返る

Relive ‘2013/07/31 白馬三山縦走’

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