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2024-12-08(日)

【那須岳】 徒歩でしか辿り着けない山中の露天風呂で紅葉を堪能

山頂駅~茶臼岳山頂~ひょうたん池~三斗小屋温泉~隠居倉~峰の茶屋跡~駐車場

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2016年10月26日(水)・27日(木)の2日間で栃木県那須町にある百名山、那須岳へと行ってきました。那須岳には複数のピークがあり、ロープウェイ山頂駅のある山体が茶臼岳、北隣に朝日岳、さらに北側に三本槍岳があってこれらを総称して那須岳と呼ぶ、と深田久弥は述べています。

今回登ったのは茶臼岳(1915m)のみで、メインディッシュは茶臼岳の北西側にある三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)です。

天気は快晴で絶好の山日和だったものの紅葉はすでに終盤戦に入っており、斜面をきらびやかに覆う一面の紅葉を楽しむという訳にはいきませんでした。

那須岳ロープウェイへのアクセスと交通費:今回は宇都宮線で那須塩原駅まで行き、那須塩原駅始発のバスでロープウェイ山麓駅へ。出発前に車内で「那須高原フリーパス」を購入。大人1枚2600円で、2日間有効。途中にある鹿の湯温泉で寄り道したのでちょうどよかった。ロープウェイ往復の大人料金のみ1割引きの1,620円になります。(片道や子供は通常料金)

【電車】 浦和→黒磯 往復乗車券 4,540円
【バス】 黒磯駅西口→ロープウェイ山麓駅 往復フリーパス 2,600円
【ロープウェイ】 山麓駅→山頂駅 片道  950円

交通費合計:8,090円

今回のテント泊山行ルート

 

那須ロープウェイ山頂駅~茶臼岳山頂

2015年の9月に那須岳の茶臼と朝日を日帰りで登っていますが、今回は茶臼岳を越えて三斗小屋温泉でテント泊です。あ~楽しみだ。天気も最高!宇都宮線黒磯駅の西口からバスに乗って揺られること1時間でロープウェイ山麓駅に到着。平日なので割と空いてます。

那須岳ロープウェイ山頂駅ロープウェイ山頂駅。ほぼ無風。

黒磯方面黒磯方面。右手奥の方に見える山は何だろ?筑波山かな?

茶臼岳山頂方向雲一つない。子連れもちょこちょこいました。テント泊装備のでかザックを背負ってるのは自分くらいか。

茶臼岳山頂すぐ手前

あともうちょいで山頂の鳥居が見える所。

茶臼岳山頂の鳥居

鳥居に到着~

山頂の祠山頂の祠

茶臼岳標柱の上にひよこがあったけど忘れ物ですかね?

茶臼岳西側の様子山頂から西側を眺める。ひょうたん池に寄り道し、谷へいったん降りて登り返してしばらく平坦な道を歩くと三斗小屋温泉。

茶臼岳から見た朝日岳方面

翌日は三斗小屋温泉から隠居倉→熊見曽根→朝日岳分岐→峰の茶屋跡のルートを辿りました。予定では三本槍へ向かうつもりでしたが強風のためルートを変更。

茶臼岳山頂~三斗小屋温泉

茶臼岳西側の噴気口茶臼岳の西側へ降りると噴気口があちこちに見えてきます。

無限地獄

地図では「無限地獄」と表記されている。

茶臼岳噴気孔噴気口周りの黄緑色は硫黄の結晶。

茶臼岳・姥ヶ坂姥ヶ坂の地名の由来が気になる

茶臼岳山頂西面

姥ヶ坂分岐からちょっと下って山頂を振り返る。ロープウェイ側からは見えない山頂の西側です。

姥ヶ平から見た茶臼岳

ひょうたん池への分岐がある姥ヶ平からみた茶臼岳山頂。ロープウェイ側からは見られない景色です。

姥ヶ平

姥ヶ平の標識。ここは広くなっていてベンチやテーブルがあり、休憩するのにちょうどいい所。

ひょうたん池分岐

ひょうたん池へ寄り道しま~す。

石仏分岐点にはこれまた古そうな石仏が

ひょうたん池

ひょうたん池に到着~。枝が邪魔しているのと、木道の位置が高すぎて「逆さ茶臼」を楽しむという訳にはいきませんでした。

ひょうたん池から見た茶臼岳ひょうたん池と茶臼岳

三斗小屋への分岐人の気配があまりしない姥ヶ平下の分岐点。地図にも「熊出没注意」と書かれている沼原と三斗小屋温泉へと道が分かれます。北へ向かいます。

imgp3004この辺は紅葉がきれいでした。

午後の日差しを浴びる紅葉

 

沼原分岐姥ヶ平下から一旦谷間へ降り、登り返すと沼原分岐が見えてきました。

沼原分岐の標柱

あとは三斗小屋温泉までなだらかな道を20分ほど。

三斗小屋温泉の手前

人の気配がする明るい道へ出るとホッとしますな。踏みしめる落ち葉がいい感じ。

三斗小屋温泉の歴史

ほほ~、今歩いているルートはかなり古い街道だそうです。

三斗小屋温泉建物が見えてきた。

三斗小屋温泉・煙草屋テント場到着~。この第二別館の真ん前がテント場になります。

煙草屋

こんな山の中に旅館が!

煙草屋入口中に入ってテント泊料金2,000円(1人)を支払いました。水場はこの階段を登った所の奥にあります。

三斗小屋温泉・煙草屋旅館: https://www.tabakoyaryokan.com/
煙草屋を検索したらいつの間にかきれいで見やすいウェブサイトができていました。予約状況も確認できるのはいいですね。予約そのものは電話で。
宿泊料金:大人9,000円、子供7,000円(小学生以下)、テント泊1人2,000円

三斗小屋温泉煙草屋・テント場

最初はこのテント場は眺めが悪いなと思いましたが、夜になってからこの笹に囲まれた場所の良さを思い知るのでした(笑)

三斗小屋温泉煙草屋の露天風呂

露天風呂へ~

テント設営し、とりあえず露天風呂へレッツらゴー。一旦煙草屋の中へ入り、外通路へ出てサンダルで行きます。

ちょっと上の方に露天風呂はありますちょっと登ると露天風呂。

露天風呂白濁したお湯の温度はちょうどいい感じ。奥の小さい湯船に源泉からのお湯が一旦入ることで温度調節になっている模様。この露天風呂は時間制で15時から17時は女性専用になっています。煙草屋の人に聞くと夜中に入ってもいいとの事でしたが、この夜は強風どころか暴風でテントの外に出る気にもなりませんでした~。

脱衣所脱衣所はこんな感じ。湯船から丸見え。灯りは無いので暗くなったらヘッドライト必須。

露天風呂からの眺め

露天風呂から西側の眺め。方角的に大倉山(1885m)と三倉山(1888m)だと思う。湯加減と眺望に恵まれた源泉かけ流しの露天風呂をしばし独り占め。贅沢だ~。

温泉分析書源泉は10分くらい登った所にあり、そこから引いている様です。

本日の夕食夕食はアルファ米とレトルトの牛丼。スノーピークの登山用組み立て式テーブル「オゼン」を使っています。これは旧型で、新型は肉抜きの穴が開いていてさらに軽量化されています。

imgp3030

ちょっと高そうなソーセージも持ってきた。食べ終わって片付けた頃には暗くなりはじめたのでさっさと寝袋に入ります。日が暮れる頃にはかなり西風が強くなってきて、風向きによってはテントがのしかかってくるようになってきた。テント場がちょうど建物と笹に囲まれているのでテントが吹っ飛ばされるようなひどい目にあわずに済んだ模様。本当は夜中や早朝にも露天風呂に入りたかったけど、風速15m/sを超えていそうな夜に入浴するのは止めておきました。

三斗小屋温泉~隠居倉経由~ロープウェイ

翌日7月27日は5時頃に起床し朝飯。一晩中暴風で森がゴーゴーうなってました。


朝食はいつものフリーズドライ。

三斗小屋温泉テント場にて強い西風で雲がどんどん流されていく。二日目は三本鎗へ向かう予定でしたが、稜線歩きの距離を減らすためにルートを変更して隠居倉から朝日岳分岐を目指します。

三斗小屋温泉神社の鳥居

小屋の人に挨拶して出発。10分程度で温泉神社に到着。

三斗小屋温泉・温泉神社

1年の半分は人がおらず、雪と強風にさらされる所なのでちゃんと保護されている。

温泉神社の由来

三斗小屋温泉神社についての解説。ほほ~。

三斗小屋温泉源泉

登山道が源泉の真横を通るので熱~い蒸気をくらいます。

気温

稜線に出る手前の気温は5℃。強風のため体感温度はもっと低いです。

隠居倉(1819m)

どうしてこんな名前になったのか、隠居倉(1819m)に到着。強風にあおられてフラフラする。右奥のピークが朝日岳です。

茶臼岳

西側から拝む茶臼岳は逆光。

逆光の茶臼岳

朝日岳

朝日岳の中腹に登山道の線が見える。

 

熊見曽根・朝日岳分岐

さて朝日岳への分岐点に到着。熊見曽根って熊でも見えたんでしょうか?奥に見えるピークが朝日岳山頂。三斗小屋温泉~隠居倉~熊見曽根間は特に危険箇所はありません。風が強すぎるので朝日岳山頂は無視して峰の茶屋避難小屋へ向かいます。三本鎗山頂は流れる雲の中にずっと隠れていました。

茶臼岳

ロープウェイ山頂駅が見えてきたけど全然人影が無い。後で知りましたが、強風でロープウェイの運行が中止になっていました。

朝日岳中腹の鎖場

岩場の鎖は新品。

朝日岳中腹の鎖場

遠くから見るとこの鎖場は怖そうに見えますが、雪がついてなければ足場はしっかりしているので難なく通過。

朝日岳手前から見た茶臼岳

 

ここでようやく人の姿が見えた。ロープウェイが運行中止なので峰の茶屋避難小屋へのルートで登る人達が見えます。

峠の茶屋避難小屋手前

峰の茶屋避難小屋から見た下山ルート。ここから下は風が弱くなってほっと一安心。

山の神無事下山できたので山の神の祠にお参り。山の神の由来について書かれていました。

茶臼岳登山口の狛犬

登山口の狛犬。

那須岳登山口の鳥居

ここから駐車場までで20分くらい。バスの時間まで30分あったのでロープウェイ駅の中をのぞいたら風速20~30m/s のためロープウェイ運行中止の表示が出ていました。帰りは鹿の湯に寄り道してひとっ風呂浴びてから宇都宮線の普通列車で帰路につきました。

Reliveで今回の山行ルートを振り返る

Relive ‘2016/10/26-27 那須岳と三斗小屋温泉テント泊’

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