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2024-04-26(金)

【谷川岳】雪がついた晩秋の天神尾根、肩の小屋泊で御来光を拝まん

翌日は谷川岳山頂トマの耳から雲海の上に昇る朝日を拝めた

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2016年11月2日(水)、谷川岳肩の小屋の最終営業日と自分の休みがちょうど重なっていたため、一泊二日のゆっくり行程で谷川岳天神尾根をピストンしてきました。本来は紅葉を眺めながら西黒尾根から登って天神尾根を下山しようと計画を立てていましたが、とうとう雪が積もってしまったので大人しく天神尾根の往復で行きます。

ロープウェイ土合口駅周辺の紅葉

今回の山行ルート

関越道の水上I.C.を降りて、国道291号を道なりに奥の方まで登っていくとモグラ駅として名高い「土合駅」の前を通り、ほどなく谷川岳ロープウェイの土合口駅ベースプラザ駐車場に到着。駐車料金は普通車500円で、12月1日から4月30日まで平日は無料になります。

交通費と宿泊費

高速(浦和I.C.~水上I.C.) 4,390円(ETC割引なし)
ベースプラザ駐車場 500円
谷川岳ロープウェイ 2,100円(往復)
肩の小屋 4,000円(素泊まり、マット・寝袋付き)
高速(水上I.C.~浦和I.C.) 4,390円(ETC割引なし)

交通費が計11,380円で、肩の小屋の宿泊費を入れて合計15,380円プラスガソリン代でした。

谷川岳ロープウェイ~肩の小屋

 

紅葉と雪の付いた白毛門ロープウェイに乗って北側を見ると、白毛門の上部は白くなっていたので谷川岳も同じ様になっているはず。

ロープウェイ天神平駅を出た所ロープウェイ天神平駅の外に出ると、リフト乗り場の向こうに冠雪した谷川岳山頂が見えた。

天神平スキー場パウダースノーを楽しめる天神平スキー場もシーズン入り直前はこんな感じ。

白毛門と紅葉紅葉と雪の対比を楽しめるのもこの季節ならでは。

夏道沿いに登るこの時期はまだ夏道沿いに登る。滑りやすい。

天神峠への分岐天神峠(スキー場の一番高い見晴らしが良い所で、リフトを使って行ける)への分岐に到着。翌日の下山時はロープウェイ駅に向かわず、この天神峠に向かうルートを取った。

谷川岳まだ緑が残る笹原に雪をかぶった状態の谷川岳。あの斜面を登っていきます。

熊穴沢避難小屋の手前この辺りで小学生連れの家族とすれ違った。

熊穴沢避難小屋まだ雪に埋没していない熊穴沢避難小屋に到着。

熊穴沢避難小屋の内部小屋の内部にあるものは土間とベンチとテーブルだけでトイレは無し。10分ほど休憩して出発。

避難小屋の上にある岩場避難小屋の上部にある岩場。今日の状態はただの濡れた岩場でした。

尾瀬方面の山々東の方に目をやると、尾瀬の至仏と燧ヶ岳がよく見えた。

振り返ると赤い熊穴沢避難小屋が下に見える振り返ると下に赤い熊穴沢避難小屋が見える。斜面に筋状に付いているルートがさっき通った夏道。もっと雪が積もると尾根沿いに歩くトレースが出来る。

霧氷霧氷の付いた枝が目立ってきた。

南を振り返って中央奥左寄りに見える山は赤城山。

雪が積もり始めた笹原と下の方に見えるロープウェイ天神平駅。

ザンゲ岩ひたすら登っていくと、見晴らしが良いザンゲ岩に到着。

天神尾根今日は結構人が多いかな?

仙ノ倉山方面の尾根西側に見える仙ノ倉山方面の尾根はいつ見てもきれいだな~。右奥に苗場山とかぐらスキー場が見える。この辺りでチェーンスパイクを登山靴に装着。

肩の小屋手前にある階段階段を登りきれば小屋に着きます。

谷川岳肩の小屋到着。結構気温が上がって雪が緩んでいる。

昼の気温は20℃越えまさかの20℃超え。この温度計がずっと日に当たっていたせいかもしれない。

肩の小屋~谷川岳山頂往復

肩の小屋から山頂へ肩の小屋を後にして、今日中に双耳峰である谷川岳の山頂、トマの耳とオキの耳を登っておきます。

谷川岳左の尾根は西黒尾根方面。

西黒尾根西黒尾根の下の方はこんな感じ。

谷川岳トマノ耳トマの耳(1,963m)に到着。

トマの耳から見たオキの耳そして北側にあるオキの耳へ向かいま~す。

トマの耳から見た谷川岳肩の小屋。

マチガ沢源頭

マチガ沢源頭の方を見下ろすと断崖絶壁。

オキの耳~トマの耳間の岩晩秋と初冬の狭間、エビの尻尾が付き始めた岩。

谷川岳オキの耳山頂間の鞍部に一旦降りてオキの耳へ登り返す。

オキの耳から見たトマの耳オキの耳から見たトマの耳。山頂に人影が見える。東側の崖がおっかない。

オキの耳オキの耳から尾瀬の至仏山・燧ヶ岳を望む。やや右奥に日光白根山。

オキの耳オキの耳から見た西黒尾根。

西へ伸びる稜線。こっちはまだ歩いた事がない。

奥の院へ続く踏み跡

オキの耳の奥には奥の院へ続く踏み跡があるので辿ってみる。さらにその先は一ノ倉岳方面へと続き、馬蹄形縦走のコースとなる。

谷川岳奥の院

奥の院の鳥居に到着。

谷川岳・奥の院鳥居の奥には小さな祠。本来この辺りに岩の隙間に嵌め込まれた古い祠があるはずだが、いつも積雪期に来るのでこの新しい祠しか見たことがない。ちなみにここの稜線の西側(左側)は新潟県。

谷川温泉に祀られている富士浅間神社の奥の院この奥の院は、湯テルメ谷川のある谷川温泉に祀られている富士浅間神社の奥宮だそうです。

谷川温泉・富士浅間神社の位置

谷川岳を下山後、これからも登山中にケガなどしないようにお参りしておきました。

オキの耳奥の院から見た苗場山とかぐらみつまたスキー場。

オキの耳奥の院の鳥居眺めを堪能したのでそろそろ引き返します。

オキの耳オキの耳に戻ってきた。奥に見えるトマの耳の向こうにある肩の小屋へさらに戻ります。

谷川岳・肩の小屋今日はこの小屋に素泊まりで宿泊します。

肩の小屋

谷川岳・肩の小屋肩の小屋の内部。自炊用のテーブル。

谷川岳・肩の小屋の寝床肩の小屋に宿泊の予約を入れる時、素泊まり・寝具付きで申し込んでおきました。この小屋の寝具はロールマットと普通のキャンプ用寝袋が2つ。寝袋一つを敷布団にしてその上に寝袋で寝ると寒いですが、寝袋の中に寝袋を入れて二重にすると温かくなります。今夜の宿泊者は他に2名来るはずがなかなか現れない。自分の寝床は反対側のすみっこに移動させておいた。ちなみにトイレは外にあります。

肩の小屋から夕日の沈む方角を眺める今日は雲が多すぎて夕焼けは微妙かな。

肩の小屋から夕日の沈む方角を眺めるしばらく景色を眺めていたら南側から雲海が広がってきた。

雲海あっという間に雲に覆われた。

雲海雲が稜線を乗り越えて滝の様に流れている。動画で撮っておけばよかったな。

綿あめのような雲海もふもふな綿あめの様でうまそう。

微妙な夕焼け何とかして夕焼けの写真を撮れないかと思って寒いベンチでジーっと待っていたものの、北西側に見えたこれが今日一番の夕焼け色でした。

どんどん雲が溜まってきた。平地における日の入時刻は16:46ですが、標高1900m地点では多少伸びるはず。

愛用のプリムス2243バーナー小屋の中に入って晩御飯の用意。小屋で水を補給したい場合はペットボトルの水を購入することになります。他の宿泊客2名が小屋に現れたのは暗くなってからでした。小屋の周りも雲に覆われて雪が降っていたから怖かったでしょうね。天神尾根の樹林帯にクマがいたそうです。


11月3日(木)、日の出前に起床。お湯を沸かしてフリーズドライの雑炊などの朝食。カメラなど最小限の荷物だけを持って山頂のトマの耳へご来光を見に行ってきます。朝は雪がいい感じにクラストしていて登りやすいのでチェーンスパイクや軽アイゼンは必要なし。

トマの耳から見る朝日トマの耳の標柱と向こうに見えるのは武尊山(2,158m)。雲海が一面に広がっております。

西黒尾根と朝日南側も一面の雲海。

仙ノ倉山方面も明るくなってきた反対側の仙ノ倉山方面も明るくなってきた。新潟側は雲が無い。

夜明けの肩の小屋昨日の夕方より雲の位置は低い。

太陽が武尊の向こうにちょっとずつ見えてきた。

右から武尊、至仏、燧。

日の出ばんじゃーい@0609。

真冬ほどではないけど標識が凍りついている。

谷川岳から見た日の出日が出るとやはり温かく感じる。

谷川岳から見た日の出まぶちい。

夜のうちに出来た小型のエビの尻尾。谷川岳山頂からご来光を拝めたので肩の小屋へ一旦戻ります。荷物をまとめて下山開始。

朝7時過ぎの様子朝7時半ごろ、雲が消えてゆく。

谷川岳肩の小屋近くから見た南側の眺め雲海が一気に消え、急に視界が開けた。スリップ防止のため、チェーンスパイクを装着しておきます。

天神尾根から西側に見える通気塔天神尾根の西側、二俣の西側の沢沿いにある巨大土管。いつも超気になるやつ。これは地形図でチェックすると関越トンネルの通気塔だそうな。

関越トンネル換気塔の位置

「関越トンネル 換気塔 見学」で検索してみると、NEXCO東日本主催の見学ツアーが時折開催されているようです。【参照:実際に換気塔見学ツアーに参加した新潟方面のメディアによる取材記事】夏にしかやらないだろうけどいつか参加してみたい。

急に雲に覆われる谷川岳さっきまで快晴だったのにもかかわらず、急に気温が下がって雲が湧き始めた。天神峠の方を回ってから下山したいので超特急で下る。写真を撮らなかったけど、どんどん下がってきた雲の中に入ってしまったら吹雪でした。

熊穴沢避難小屋天神峠の展望台まで来たものの、雪とガスでほとんど何も見えぬ…。ロープウェイがチラッと見えたくらい。リフトはまだ動いていたのでロープウェイ天神平駅まで下り、おとなしく下山しました。ロープウェイで下るときに同乗した夫婦と話をしたところ、お二人は日光白根山に登る予定が悪天候のため谷川岳に変更したものの、熊穴沢避難小屋の辺りで吹雪いていたので引き返してきたそうです。ロープウェイの動いていない朝イチの時間帯だったら快晴だったんですけどね。残念。

谷川岳・土合口付近の紅葉ロープウェイ土合口駅近辺は紅葉がきれいでした。帰りに谷川温泉の湯テルメ谷川で汗を流してから岐路についた。ここは低料金でおすすめですが、週末の夕方は混んでる事が多いです。

湯テルメ谷川について

谷川温泉観光協会のサイト http://www12.wind.ne.jp/tanigawa-onsen/yuterume.htm
料金 大人(中学生以上)630円、子供(3歳~小学生)280円

 

 

 

 

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