2020年7月12日(日)、梅雨の合間に北関東方面は昼ごろから晴れそうだということで、奥日光中禅寺湖南側に位置する「社山(しゃざん)」を子連れで登りに行ってきました。中禅寺湖湖面の標高は1,269mで、社山の標高は1,827m。子連れの場合、中禅寺湖の湖畔を約1時間歩いた後、一気に標高差558mを2時間で登るコースなので山歩きに慣れている子供向けです。
今回歩いたルート
歩行距離:13.7km
累積標高:946m(登り)、965m(下り)
歩行時間:4時間20分
休憩時間:3時間10分
グレード:(行動時間は4時間半だったが、累積標高が900mを超えた)
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歌ヶ浜駐車場~阿世潟の湖岸ウォーク
[07:30]空いている東北道と日光道を使い、2時間ちょいで中禅寺湖東岸にある歌ヶ浜第二駐車場に到着。駐車場はガラガラでした。
湖岸の駐車場がトイレも有る歌ヶ浜第一駐車場。
駐車場の奥にあった周辺案内図。何か変だと思ったらこの地図の下が北になっとる。とりあえず湖岸にある英・伊の大使館別荘公園を目指します。
歌ヶ浜から見た男体山(2,486m)。ここには遊覧船の桟橋もあります。
中禅寺湖の向こう側(北西)は雲に隠れ気味な日光白根山方面。
この地図で茶色に記されている道路がイギリスとイタリアの大使館別荘公園に繋がる歩道で、早朝でも通り抜け可。
英国大使館別荘。早朝なのでまだ閉まっている。塗装の剥げや建物の破損が全く見当たらないのでよく保存・管理されているようだ。
付近の中禅寺湖の湖面の様子。
いい感じのベンチが設置されているのでちょっと休憩。
すぐ近くのイタリア大使館別荘。こちらは杉の樹皮を使って外壁にアクセントをつけているのが面白い。
大使館別荘記念公園を通り過ぎるとしばらくこんな感じの道が続く。
少し違う角度から見た男体山。砂浜もきれいですね。
[8:40]阿世潟の分岐に到着。ここから阿世潟峠へ登り、社山の山頂を目指します。
阿世潟~阿世潟峠
案内板を見ると、阿世潟と千手ヶ浜にはかつてキャンプ場が存在していたことが分かる。今も利用可能なキャンプ場は竜頭の滝の下にある菖蒲ヶ浜キャンプ場のみ。
周囲を見渡すと、整地され区分けされていた名残がかすかに残っている。阿世潟キャンプ場は、私が高校生~大学生だった90年代後半まで利用できたはず。
阿世潟峠まではあっという間。杉林と違って、広葉樹林帯を歩くのは本当に気持ちがいい。
[9:00]阿世潟峠(1,417m)に到着。ここから足尾の方へ下りることもできる。
阿世潟峠から社山山頂往復
道標類はしっかりしている。
この時は晴れていた。この後、北西からきた雨雲がザっと雨を降らせ、山頂に着いた頃には再び晴れてくれた。
急登をこなすと雨量計がある岩場に到着。ここは眺めが良いので休憩適地。社山山頂も見えてきた。
やっと中禅寺湖を見下ろせるようになった。
所々急坂があるものの、基本的に社山山頂への登山道は笹原の気持ちがいい尾根沿いにある。
中禅寺湖の向こう岸が一番にぎやかな所。リッツカールトンホテルが2020年8月にオープンするらしく、準備が進んでいた。
ちょっと右に視線を移すと半月山。右側の平らな所が半月山駐車場で、アップダウンがあるものの、ここから尾根伝いに社山まで来ることが出来る。
北には中禅寺湖の向こう側に戦場ヶ原が広がる。よく見ると竜頭の滝と湯滝の白い流れが見える。
山頂に着いた~とぬか喜びしている。
実はあともうちょい。
南側の足尾方面の眺めが良い。
社山山頂手前の登山道の様子。
[10:50] 社山山頂の三角点にタッチ。
南側のハゲ山が中倉山で、稜線が庚申山へ続き、さらに皇海山が奥に見えるはずだが、残念ながら今日は雲の中。
今日のお昼はうな丼にするつもりで美味しいご飯が欲しかったため、飯盒炊飯中。約30年ぶりに飯盒を使ったので、生米を炊くと吹きこぼれることを忘れていた。昔は飯盒炊爨(すいさん)と言ったけど、炊爨の字が難しすぎるので最近は飯盒炊飯と呼ぶらしい。
上手く炊きあがったご飯。大人一人、小学生一人で一合だと少なかった。
山用やかんに突っ込み、湯煎して温めたレトルトうなぎ(インドネシア産)。昔、中国産のレトルトうなぎ(3ドル)をアメリカで食べたらひどい味だったので、それを思い出しておっかなびっくりこのインドネシア産うなぎを使ってみたけど味は悪くなかった。山へ持っていくレトルトうなぎとしては十分OK。イオンで売ってました。
うな丼の完成で~す。タレは別に購入したものをご飯の方にもかけた。山椒を持ってくるのを忘れたのが残念無念。
アマノフーズのフリーズドライ製品はどれも秀逸。今回は豆腐の味噌汁。豆腐が戻るとちゃんと豆腐になるんですね~。
足尾銅山を眺めながらのうな丼は最高でした。やはり炊きたてのごはんが美味しいですね。学生の頃は山行中でもちゃんと生米からご飯を炊いていたので原点に戻った。
飯盒の底にこびりついたご飯。学生の頃だったら、味噌汁やお茶を投入してふやかしてからスプーンでこそげ落として食べたものだけど、今回は日帰りなのでこのまま持って帰る(笑)。
休憩していると南の足尾方面の斜面から登ってきたカップルが現れた。一般登山道は無いはずだけど、沢伝いか尾根を伝って登ってきた模様。ここの下の方に鹿の死体がいくつか転がっていて、角を取ってきたそうなので、記念に写真を撮らせてもらった。
バックパックからはみ出た鹿の角。我が家にも一つ欲しいかも(笑)。まだ肉片が付いていて臭いらしい。写真を取らせていただいてありがとうございます。
雲が上がったので見晴らしが良くなった。肉眼では桐生や前橋方面の市街地が見えたような気がする。
社山山頂から木の隙間を通して見える男体山。
社山山頂からだと樹木が邪魔なので、少し下に降りた所から中禅寺湖と男体山、戦場ヶ原を眺める。いや~絶景ですな。紅葉の時期だともっと素晴らしい錦繍が拝めるかも。
[12:25]下山開始。
これも絶景だ。華厳の滝の向こうは標高が下がるので雲がやたら低く見える。出っ張っている岬は八丁出島といい、釣り人の歩く踏み跡が周囲に付いている。
下山時はこの小ピークを巻いて下った。
次の小ピークは雨量計のある所で、アンテナが目印。
青空をバックにした社山を振り返る。
阿世潟峠に戻ってきた。道標がしっかりしているから間違えて足尾の方に下る人はいない…はず。
ここまで来たら阿世潟の分岐はすぐ。
キレイな砂浜の日陰で中禅寺湖と男体山を眺めながら休憩。中禅寺湖の水深は最深部で163mもあり、絶えず対流が起こっているそうです。よって湖水が澱まず、冬でも凍結しないらしい。
小さなハゼや海老がいた。
今度は中禅寺湖を一周するトレイル(24km)を歩いてみたいな。
苔むした大木の切り株。
比較的新しい個人の別荘。前はここに何があったんだろう?
大使館別荘記念公園に戻ってきた。観光地だけど人が少ない。
この桟橋に座って風を浴びると気持ちいいで。
水の透明感。
中央の三角形が社山で、その左の一番低くなっている所が阿世潟峠。
ピース
午後にはオープンしていて、喫茶店の様に営業していた旧イタリア大使館別荘。
イギリス大使館別荘の方にもカフェがあるようだ。
青空の下、緑を背景にした黒と白の直線が美しい。
紅葉の季節になると人がすごいんだろうな。
[15:30]歌ヶ浜第2駐車場に帰還。やはり車の数が少ない。
下山後は2週間前も訪れた日光アストリアホテルの光徳温泉で汗を流しました。湯の色は2週間前と同じ黄緑色で、若干色が薄くなって透明な感じになっていた。また湯の色が青い時に入りたいな。
Reliveで今回の山行を振り返る
Relive ‘2020/07/12 社山ピストン’